『生きてこい沈黙』発売記念ライブ@STAR PINE'S CAFE
4月23日木曜日『生きてこい沈黙』発売記念ライブ@STAR PINE'S CAFE
行けないと思っていたのだけれど、急遽行けることになって、数日前にファンクラブから予約した。予約すると、前売り料金で入れるのだけれど、当日にチケットを引換に行くと、なんと一桁の整理番号だった。
以前は電話予約をした上で、前日にチケット引き換えを行っても、20番台くらいのことが多かったからこれは嬉しい。ファンクラブさまさま。多分別途取り置きにしてくれたんだろう。
時間があったので、公園をウロウロしてドラマのロケ地をチェックしたりした。桜はもう全く咲いていない。
整理番号順に並んで入場。いつもの最前席へ。本当は、最前だと全体像が見渡せないので、階上席のほうがいいのかもしれないけれど、私はどうしても最前にこだわってしまう。そういえば映画を観る時もそうだ。こないだ『神様はつらい』を観に行ったときも、最前に座った。おかげで首が痛くなったけれど、3時間の長丁場飽きない素晴らしい映画だった。
ドリンクはジントニックを頼んだ。ここは、ジンにボンベイドライ(サファイアではない方)を使ってるので美味しい。
開場時にはあまり客がいなかったけれど、開演時にはほぼ満席になっていた。
照明が変わり、メンバーが登場する。拍手。
オープニングはインプロヴィセーションだ。そこから自然に2曲目が始まることが多いけれど、今回は一旦曲がまとまった。拍手。
そして「生きてこい沈黙」もともとタイトルだけの曲で、沈黙しながらそれが生きてくるのを待つといった趣旨の曲だったらしいけれど、曲がふっと思いついてしまったとのこと。
ギターの和風なリフで「イロハ模様」が始まる。巻上さんは篳篥を吹く。
曲が終わって「こんばんは。巻上公一です」いやそれはラジオのときだと思ったら「ヒカシューです」と言い直した。篳篥をなくした話。
「わざわざ三田さんに取りに行ってもらったんだけど」
「筆箱はあったんだけど、中身はなかった」
「新しいのを買ったのでいま二つある」
「どこにあったの」
「沖縄から帰ってきたら机の上にあった。きょうはその見つかった方を使ったんだけれど、留め具が取れている。吹けたからいいや」
「まさかイロハ模様からやるとは思わなかった」
「曲順決まってないから」
「決めたじゃない。CDの曲順て」
「やっぱいつもどおりに変えたんじゃなかったっけ」
「まあもうやったし」
つづいて、インプロヴィゼーションから「ナルホド」
「ニコセロン」と同じ作曲ソフトで作ったらしい。リズムが気持ちいい。
「自由でいいんだよ」は、録音時に即興で作った曲。歌詞はあるけれどそれもそのときの即興。
「こんな人」ヴォーカルの震えが気持ちいい。
「マグマの隣」イントロからノリの良い曲で身体が自然に踊るけれど、途中から恐ろしくなる。「ドロドロ」に近いテイスト。
アルタイツアーの話。何回も聞いてるし、DVDも観ているけれど、それでも面白い。洪水、大雪、車の故障。最初の救援物資がウォトカ。そして精霊を慰めるためにデタラメな歌を歌う。それが次の曲「テングリ返る」
ここで休憩。休憩後の挨拶で「ヒカシューです」小さい声で「知ってるよね」
「次の曲は『メロンを鳴らせ! ベルーガ』です」と巻上さんが言うとなぜかメンバーから笑いが起こる。この曲は、ドラムの佐藤さんが指揮を執るインプロヴィゼーションのようだった。
「静かなシャボテン」でメロウな歌を聴かせたあと、口琴のソロ。「今のは『アルタイの口琴』でした。そういう曲名です。つぎは『アルタイ迷走』」これもインプロヴィゼーション。清水さんはバスクラリネットを吹く。その流れで「何にもない男」これは、新曲ではないライヴでは定番の曲。ギターのリフがかっこよくノリがいい。
つづけて、坂出さんのベース始まりで「ダメかな?!」今夜のはかなりキテル。いつも以上に脱臼した構成。
「もうほとんど新しいアルバムの曲はやったよね。あとは『生きてこい沈黙』のヴァリエーションくらいだから」と言いかけると、メンバーから「やろう」という合図があったのか「え、やる? じゃあ、『起きてこい伝説』をやって、そのあと別の曲をやります」
その別の曲というには「夕方のイエス、朝方のノー」で、これで大団円。ひとまず終了。
アンコールに応えて「筆を振れ、彼方くん」この曲はわりと始めにやることが多いので、なんとなく、またライヴがスタートする感じ。
また最初から、ライヴが始まる気分で会場をあとにする。