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転生して魔王になったら  作者: 揚羽
二章 アグネス大陸にて
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変な村

見渡す限りの草原。

ホチュアから歩いて五日もするとこの光景にも飽きた。

草しかないし。

バッタ(予想通りデカかった)やこれもデカかったが時々現れるものの他は至って平凡。

とにかく何もない。


「ここは本当に何もないのよね。土地をめぐって領主と国と領民が三竦み状態になってね、ほっぽりだされてはや数年。

今じゃ開拓より他の道の復旧が先だし、まあしばらくこんな感じでいると思うわ」


そんなもんか。

どんな世界でもやることは一緒だな。


「…リーダー、あれ何?」


「あれは……え、村?」


ノーラが指差した先にはいくつかの建物。

時代劇に出てきそうな茅葺き屋根の小屋。

井戸や畑もあるようだ。


「あんなの前に来たときは無かったよね」


「それに、人が一人もいません」


…これ、絶対入っちゃいけないやつだな。

でもって勇者は絶対入ろうとするやつだ。


「ご主人様、信じるものは救われるから」


何に願えと?

勇者はにこやかに宣言した。

聞きたくねー。


「それじゃ、寄っていくわよ」


俺は断固反対だからな。


***


「…本当に誰もいないわね」


村を散策すること小一時間。


「でも、ここにある料理、冷めてない」


怪しすぎるから、それ。

ノーラはまだ温かいホットケーキ(だと信じたい)の上にのっているクリームを指ですくって……舐めやがった。


「甘い」


…あれだ。

猫は床に落ちたものでも平気だから。


「あたしの分もとっといてね」


こいつも食べる気だ。

お、俺は絶対食べないぞ。

毒とかあっても知らないからな。


「ご主人様、あれ、いいの?」


止めなさい。


***


「ねぇ、カトレヤちゃん」


勇者とノーラ、モリオンが勝手にお茶会を始めた頃ハリスが俺を呼んだ。

カルロスも手招きしている。

大男が手招きは怖いぞ。


「どうしたの?」


言っておくがまだ猫被りは続けている。


「この井戸、照らしてくれないかな。魔法担当のノーラはほら、あれだし」


なるほど。

そういう事な…あ。

しまった。

俺は光魔法なんて一つも使えない。


「…“火蛍”」


代用に火を使う。


「よし、中はどうなって……っ!?」


ハリスが井戸を覗いて青ざめる。

長い黒髪の女でもでたか?

俺も続いて覗きこむ。

そこには…


























ここで恒例のクイズです。

井戸の中にはなにがあったでしょうか。

1 骸骨がわんさか

2 どこまでも暗く続く穴

3 サソリの大群 

4 作者の戯れ言


次回予告

村の謎解きをしたりしなかったり

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