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転生して魔王になったら  作者: 揚羽
二章 アグネス大陸にて
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夢と自称神様その五

一面真っ白な空間。

またか。

つい最近にも見たのに。

まぁ、でもモリオンの事とか今度こそ聞こう。


『またかなんて酷いよ、カトレヤちゃん?』


お変わりないようで。

遭うと疲れるから年一くらいにしてくれ。


『…ワタシだって寂しいんだよ?』


お前が旦那を封印したからだろ。

というかそれ浮気の理由じゃ…


『カトレヤちゃんは女の子じゃん?』


悪夢だ。

今無性にドリームキャッチャーとか製作したくなってきたぞ。


『そ。じゃ教えてあーげない』


ちょっと待った。

何を教えるつもりだったんだよ?


『ふんだ。教えてやんないんだから』


こいつは毎度毎度…


『頭下げてよね。土の下に座って』


ガチャガチャの土下座フィギュアで我慢しろ。


『ワタシはフチ子さん派なんだぞ♡』


どうでもいい。

つーか教えろ。


『あーれー? 先生にお願いするときはどう言えばいいか習わなかったのかな?』


ほとんど行ってないし記憶に無いね。


『…しまった』


忘れていやがった。


『とにかく、お願いしますって頼めばいいの!』


お願いします(棒)


『こんにゃろう…でもまぁ今回は許すよ、次は無いからね。えっと…首都までは我慢して勇者パーティーと行動して。で、首都の下水道には洞窟の入り口が開いてるから。まさか行き先当てちゃうなんてそういう才能、あるんじゃない? ピタリ賞にワタシのキスいる?』


いらない。

で、何で勇者パーティーと行動しないといけないんだ?


『知ってて戦うのと知らないで戦うのは全然違うでしょ? 良い機会だしね』


結局戦うことになるのかよ。

嫌だぞ?


『はあぁ…これだから戦争を知らない平和ぼけ世代は…』


なら戦争経験者を呼べばよかっただろ。

何で俺を呼んだ?


『…たまたま。本当に偶然呼ばれちゃった悪運の持ち主。誰でも良かったんだよ』


無差別殺人犯のセリフだぞ、それ。

ていうか悪運って…複雑だ。


『乙女心? 可愛い奴め♡』


こいつ…


『じゃ、話がそれまくったから修正するよ。勇者はそこまですごい奴じゃないしイケるって話だったよね』


違う気がする。


『勇者を色仕掛けで籠絡っていう話だっけ』


確実に離れた。


『あ、そうだ。知ってるのと知らないのは違うって話だね。知ることは正義だよ。どんな事でも知ってねっていう有り難いお言葉に感謝したくなった?』


全然。


『後は…あ、火山の近くに魔族って話だけど多分いるから。ガンバ』


いるのか。

それは地底人たちか?


『残念だけど違う。下位魔族の地底人とは比べ物にならない位強そうなのがひとりきりだもん。多分上位魔族の中でも上の方』


そうなのか。

仲間にしたいけれど勇者パーティーがいると…


『あー、それはまぁ、何とかして。首都までの辛抱だから』


医者に連れて行く親みたいなセリフだな。

ん? 首都までとかいっていたがどうやって別れるんだ? あの様子だといつまでもついてきそうだぞ?


『首都で教会に連行される』


なるほど。


『それじゃまったねー』


だんだん目覚めに向かっている感覚。

モリオンに話さないと…って、しまった。

また聞き損ねた。











次回予告

とりあえず旅立ちの時

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