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転生して魔王になったら  作者: 揚羽
1章 幼女時代
32/61

戦争

戦争は魔族が優勢だった。

理由はいくつもある。


まず、魔王城は山の上にある。

だから教会軍は戦闘と山登りを同時に行わなければならない。

めちゃくちゃ不利だ。


そして魔族の大部分は自由自在に空を飛ぶ。

人も魔法で飛ぶことは出来るがやはり元から飛行に特化した魔族には劣る。

これにより空中戦は完封。


また勇者がいないことも大きい。

ただの人間ではどんなに鍛えたところで呪文を完全に唱えずに魔法は使えない。

詠唱というタイムラグ無しに攻められる勇者はやはり貴重だ。


そんなこんなで教会軍は押されていった。

余りにあっさりやられるので逆に心配になるくらいだ。


「教会軍の左翼に穴が」


「南部の教会軍の殲滅、終了です!」


魔王によって魔族軍は完璧な統率が行われているのも大きい。

教会軍が撤退するのも時間の問題だろう。


「教会軍に援軍、数は五万!」


なんとも今更な話だ。

その程度どうという事はない。


「光天魔導騎士団!」


何それ?


「ご主人様、知らないの!? あの光天魔導騎士団を!」


知らない。

ていうか何その名前。


「ただの魔法がそれなりに使えるだけの人間の集まりだ」


ふーん、そんなに強くない訳か。

教会軍にしたら虎の子のつもりなのかもしれない。所詮、子猫だ。


「ほらほら、早速やられてる…ってラドルフが何で前衛に!?」


おい、魔王の専属騎士団じゃないのかよ!

そう思って見ると魔王が思いっきりにやついている。あ、なるほど。


「行きたそうにしているから、つい」


ラドルフの胸には娘さんからのお守り。

妻子持ちなんだよな、このひと。

死ぬなよ。

…まあ、人間に負けるほど柔じゃないか。


「…それにしても、弱すぎる」


ラドルフが教会軍をあらかた潰した所で魔王はぽつりと呟いた。

弱すぎる。

そうだろうか。


「案外、罠でも仕掛けていたりしてな」


それぐらい何とか出来そうだが。

まあ、慎重すぎるくらいが丁度良いのかもしれない。


「ぼくが罠くらい壊しちゃうよ!」


戦いは竜の本能なのかモリオンはやたら元気だ。罠くらい力業で壊しそうなくらい。

しばらく騒いでいたがあるときふと大人しくなってこう言った。


「…ね、あれ何だろう?」


方角は西。

教会軍のいつも攻めてくる方角。

アグネス大陸のある方だ。

チカチカと小さな光が揺れている。


「…まさか」


魔王が青ざめている。

そんなにもヤバいものなのか?


「神級魔法、“神光剣”」






何だよそれ。

と思いましたよね、私もです。←おい!?

説明をさせるべきでした。

後悔しても書いてしまったものは仕方ないので次回で説明させます。

ごめんなさい。


次回予告

自称神様の言うヤバいことが起きる

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