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遥かなる慧眼  作者: たむーん


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9/18

拠点

 まっさら。

この言葉に尽きる。

周りに生えていた樹々も伐採され、森を好む種族としているエルフがやるような事なのか...、と思った。

その中心に誰か立っていた。

近くまで歩いていくと、そこにはフェルがいた。

服装はいつもと違い、乱れていて、呼吸が荒く感じた。


「何してるんだい?」

「ひゃぁっ!」


 とても驚いたのか甲高い声をあげた。


「い、生きてたぁ...。」

「俺は死なないよ。」

「一体、何があったんっですかぁ...。」


 今にも泣きそうというか、ちょっと泣いているフェルを一旦落ち着かせ、エルフの国だった場所で起きたことを省略して説明した。

話を聞いていて信じているのか、うんうんと頷いたり彼女らしい表情や顔を見せてくれた。


「私、エルフの国からは少し離れた場所で暮らしているんです。

しばらく行っていない間にそんな卑劣な行為をする者で溢れかえっていたなんて、信じられません。」

「そうだよねぇ。

俺、どうやって暮らしていこうかな...。」

「...、も、もしよかったら、わ、私の家で一緒にゴニョゴニョ。」

「ん?一緒に..?」

「少しの間、滞在しませんか...!?」


 少し考える素振りをして、頷いた。


「うん。じゃあお邪魔させてもらおうかな...?」

「はい!」

「案内、よろしくね。」


 さて、新たな()()も手に入ったことだし、いつもとは違ったことを経験してみたいな。

フェルを連れて、旅に出るのは?(いきなりかよ。)

でも、エールを解き放っちゃったから、目立った行動は極力控えないといけないし。

あ、そっか。

変装すれば大丈夫か。

声には出さないで魔法を使う。

変装魔法、≪フェイク≫


「?」

「ん?フェル、どうかしたかい?」

「いえ...気のせいかな?

こっちの方です。ちょっと時間はかかりますが、途中、休憩も挟むのでゆっくり行きましょう!」

「わぁー、頼もしいなぁ。」


 やはり、近くに人がいる状態で魔法を使うと気づかれやすいな。

魔法は無意識に身体から出し入れされるもの。

根源となる俺が、魔法を行使するというのは違和感を感じやすくさせてしまう。

ここら辺を偽装する魔法も欲しいな。

魔法で、魔法を誤魔化す。

面白い。(?)

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