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遥かなる慧眼  作者: たむーん


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14/18

始まり

「なんだか取ってつけたような名前だな、おめぇ?」

「そんなことはないよ。」


 よしよし、バレてないな。

よれよれの服を着て、眼鏡をかけているのがノーミュー。

なんか常に殺気立ってるのがギール。

そこら辺に歩いていそうなどこにでもいるやつがハーレー。

まぁ何とも言えないな。

胡散臭そうなローブを羽織った奴がっヴァルト。

見た目だけ見れば碌な奴はいなさそうだな。


「ステップ1の牢からの脱出は出来たね。

次のステップに行く前にここの構造についてざっくりと説明します...。」


 ノーミューから聞いた話をまとめるとこんな感じだ。

俺達がいる場所は57階層、囚人牢の階層は5階から75階までで上に行くほど危険人物が収容されているようだ。

76階から80階まではここの塔を管理している者達が住んでいるみたいだ。

つまりその1みたいな奴がそこに滞在してるっていうことか。

で、最下層の2階から4階は役員裁判所になってて、1階がロビーになっているらしい。

さらに各階層には違反時用の魔法具があるらしく、ノーミューでも見たことがないと言うぐらいここでの違反は少ないようだ。

正確には、牢を出るのは問題ないらしいが、その空間外にでた瞬間役員2名と魔法具が現れるらしい。


「と、いうことは私たちはどうすればいいの?」

「あ”?決まってんだろ。

ここから出てっ出会ったやつを殺せばいいんだよぉ”。」

「まぁまぁ、落ち着いてください。

それでは愛が伝わらない。

まずはお話から始めるべきです。」

「僕の想定ですと、なにかしら行動をおこせばその瞬間やってくると思っていますので、万全の用意をしといたほうが良いと思います...。」

「俺もノーミューに賛成だ。

いずれにせよ俺たちはもう違反者だ。

出会った瞬間敵対しているのは間違いないだろう。

戦闘準備でもしておけばこちらが優位になれる。」


 てな感じで、各々準備をし始めた。

なぜか分からんがここに来る前に身に付けられていた持ち物は真ん中の柱の中に置いてあった。

ノーミューに聞いてみると、ここの塔を支配している会長という人物が設計したらしい。

違反して、武器を手に入れたとしても、我々には敵わないという絶望を与えるために作られたらしい。

会長と言う人物について性格が悪いということが分かった。


ノーミューは小杖、ギールはとげとげした気味悪い剣。

ハーレーは小さい双剣でヴァルトは分厚い本を持っていた。


「おい、シンは何も持っていないのかぁ”?」

「俺は平気だ。

気にしないでくれ。」

「では皆さん、こちらの扉を開いたら来ます。」


 戦闘態勢に入ってノーミューが大きな扉を開くと、耳をつんざくような音が響き渡った。

俺以外の4人はすぐに耳を塞ぎ、顔を顰めていた。


「んだよ!っるせぇなぁ”?あ?」


 ギールの腹には棒が突き刺さっていた。

すぐに後ろを見ると2人と中央に大きな球形のような物があった。


「違反者諸君、おとなしくしていればいいのに。」

「我々の仕事を増やさないでくれ。」

「俺の身体に何しやがる”!」

「あれは、ノロ、ロノ姉妹です!

気を付けてくださ」


 言い切る前に周囲は暗闇に包まれてた。

ただ単に視界が遮られたという感じでも無く、どこか移動している風にも感じた。

そして、視界が開けると何もない空間が広がっていた。

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