魔法について
「まずは、簡単な知識問題から。
魔法の概念を教えてちょうだい。」
どう答えるのが正しいのか。
概念と言えば俺、言ったら頭がおかしいやつ認定されるのは想像が付く。
一般的な方を言うしかないか。
「あぁ、魔法の概念とは、生活を支え、時代とともに成長をし続ける、切っても切り離せない物だ。」
「うん。まぁ、大体それで合っているわ。
次は、魔法の仕分け、等級については?」
「等級?あれか、初級、中級、上級みたいなことを言っているのか?」
「えぇ、そうよ。じゃあ等級の一番上を教えて。」
知らん。
等級という仕分け方も今、初めて知った。
なにそれ。
分からんし適当に答えるか。
「...えぇっと、超級とかか?」
「なにそれ、違うわ。特級が答えよ。
特級は各国の王族と、その王族に認められた者しか扱うことのできない機密レベルの魔法よ。
私が住んでいる王都の結界も特級魔法の一部だわ。」
「そうなのか。」
「じゃあ次、あなたは魔法をいくつ扱うことが出来る?
これには統計があって、平均的には150種類ほどらしいわ。
ちなみに私は400種類もの魔法が扱えるわ。
あなたはどうかしらね?」
これも困った。
これは俺も把握しきれていない問題だ。
何と答えるのが良いのか。
「数えたことが無くて、分からないんだ。」
「あぁ、あなたもしかしてこれ持ってないの?」
その1が見せてくれたのは金色に輝く指輪。
「これを小指に嵌めてみて。」
「こうか?」
「で、そこに魔素を流し込むの。
魔法を使えるなら誰でもできるはずよ。」
魔素を流そうとしたら、勝手に指輪に魔素が流れ込んでしまった。
金色に輝いていた指輪はどす黒く変色した。
「へぇ!あなたかなりの魔法を扱えるのね。
ここまで変色するの珍しい。
推定700ぐらいよ。
参考までにフェルさんは1000を超えるわ。」
「ふむ。」
「最後の問題を出すわ。これについては答えが分からなくてもいいからなんとなくで言ってみて。
定番問題の、世界7大禁忌魔法についてどう思う?」
そもそも世界7大禁忌魔法とは、なんだろうか。
「それってなんだ?」
「はぁ?知らないわけがないでしょ。冒涜魔法とか破魔法とかよ。」
「あぁ、それらか。」
分かったぞ。
生命に対する禁忌、≪冒涜魔法≫
根源に対する禁忌、≪破魔法≫
尊厳に対する禁忌、≪剥奪魔法≫
理性に対する禁忌、≪暴走魔法≫
植物に対する禁忌、≪腐食魔法≫
時間に対する禁忌、≪遡行魔法≫
世界に対する禁忌、≪掌握魔法≫
これらを世界7大禁忌魔法と呼んでいるのであろう。
そしてこれらについてどう思う、という問いに対してだがこれは解決策でも言っておこうか。
「そうだな。まず生命、根源、尊厳、理性に対する禁忌にはそもそも魔法を発動させなければいい。
確か、これらの魔法を発動させる前に長い詠唱を挟むはずだ。
詠唱中に殺すか、詠唱させないように舌を千切ればいい。
植物に対しては、無造作に発動する魔法だったと思うから、発動後すぐに逆探知をして発動者を呪い殺すとか。
時間と世界に対しては、抗い続けるしか対処法は無いと言われているがそれは違う。
遡行が行われたタイミングで逆魔法を発動、そしてその一瞬の隙をついて無効魔法を発動する。
対象者を指定して、爆散させれば勝ちだ。
世界規模にもなると普通、発動者は10人がかりで魔法を準備する。
その魔法は公開されていないが確か、禁書に指定されていたはずだ。王都にもあったはずだ。
おまえの肩書とかだったら読めるのではないか?
ちょっと話が逸れたが、10人前後を殺す。
これが一番手っ取り早い。
さらにこれらの禁忌魔法には弱点がある。
禁忌魔法同士では相性が悪いということだ。
これについては実際にやってみた方が早いから、ここで再現してみようか?」
「な、何を言っているんだ.........。
この問題はあくまでも禁忌に対する考え方を計る物であってそんな正確に解決策を提示できるレベルの物ではないのだぞ!?
しかも今、なんて言った?
再現してみようかだと!?
おまえはなんなんだ.........。」
問いかけてきたのはそっちなんだし、俺はただそれに対する考え方を述べただけ。
言葉だけでは伝わりにくいと思ったから、実際に再現して納得を深めてもらおうとしただけなんだが。
「魔法騎士団のほかにも私は、世界魔法協定にも所属しているんだ。
今の発言は、あまりにも危険すぎる。役員の指示に従いあなたを拘束させていただく。
転移魔法≪ロック・オブ・プリズム≫」




