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少女・浄見(しょうじょ・きよみ)  作者: RiePnyoNaro
浄見の事件譚(推理・ミステリー・恋愛)
197/505

EP197:伊予の事件簿「決裂の偶像(けつれつのぐうぞう)」追記

「決裂の偶像(けつれつのぐうぞう)」のストーリーは『その10』で完結しており、以下は付け足しです。

R15?R18?でしょうか?ご不快な場合は、無視していただけますと幸いです。


*時間的には『その9』と『その10』の間に入る話です。

 兄さまに強く抱きしめられ、胸に顔をうずめ、幸せに浸った。


背中にきつく回した腕を緩め、顔を上げる。

上目遣いで、もの言いたげに瞳を見つめた。


玉のように透き通った肌に、薄い繊細な唇と、鼻梁の細いツンとした鼻が、ゆっくりと近づく。


ウットリした気持ちになり目を閉じた。

唇に意識を集めて口づけを待つ。


気配はあっても、唇のしっとりした感触がない。

目を開くと、鼻先で鼻先をチョンと触り、顔が離れた。


面白そうに瞳をキラめかせて、わずかにほほ笑んでいる。


「もうっっ!」

恥ずかしくなって頬を膨らませた。


「そろそろ寝よう」

兄さまが呟き、抱きしめる腕をほどいた。


温もりから解き放たれた寂しさに、すがりついて甘えてたくなった。


小袖に着替えて添い寝する。

兄さまが隣で仰向けに寝たまま寝息を立て始めた。


はぁ?

何もしないの?

まだ怒ってるの?

影男(かげお)さんと抱き合ったのを許してくれないの?


・・・・それとも

『優しい兄は終わり』って

私に飽きて

倦怠期(けんたいき)の夫』になるって意味?

女性の魅力は無くなったってこと?


モヤモヤが止まらない。

そもそも『女性的魅力』とやらを私に一度でも感じてたんだろうか?

横で下着姿で寝てても気にならないって

もはや『女性』とみなされてない???!


焦って少し(へこ)みつつ、規則正しい寝息を立てて眠っている横顔を見つめた。

さっきも口づけしてくれなかったし・・・・。

でも、疲れてるだけ?かもしれないし・・・・。


大人しく眠ろうかな?

と思ったけど『女性的魅力無し!』の判定?にイラっとして

身体を起こし、いつ見ても素敵な、くっきりとした顎の線に唇を押し当てた。

ハリのある肌の弾力とその下の顎の骨の硬さ具合が楽しい!


まだ何事もないかのように寝息を立ててる。


ふむ。

もっと強くいっても大丈夫そう?!


大胆になって、耳たぶを唇でくわえハムハムと味わう。

柔らかいお餅?

感触だけなら美味しい!


私の息が耳に掛かって、くすぐったいハズなのに、まだ知らんぷりで寝息を立ててる。


ふぅ~~~ん。本当に眠ったのかな?

・・・諦めて眠ろう。

腕に頸をのせ胸の上に手を伸ばして抱きついて目をつぶった。


パチっ!

・・・眠れないっ!


いいよね?ちょっとくらい?兄さまも私のを触ったし。


よしっ!


衿と胸の隙間から手を差し込み、素肌の胸を触ろうとした。

胸の先の敏感な部分に指が触れたと思ったら、


グッ!!


手首を掴まれた。


「興奮してるかどうかわかる方法を教えてやる」


いいながら私の手を兄さまの下腹部に持っていき、衣の上から触れさせた。


『ん?』


と思ったけど、何がどうなのかいまいちわからないので


「今は興奮してるの?いつもはどうなってるの?」


兄さまが『はぁ~~~』とため息をつき


「普通のときを知らないのか。そりゃそうか。」


グッと体を起こし、上半身で覆いかぶさり私を抑え込んだ。


「中に入らなければ、何をしてもいい?」


吐息まじりの低い、硬い、声で囁く。

身体の奥が疼いた。


(もも)の間に手が入った。

無意識に脚を開き、指が触れるのをのぞんでしまう。


兄さまの長い指がそこに触れ、快感の刺激を与え始めた。

思わず腰をくねらせ、背を反らす。


指の滑るような動きに、そこが潤っているのがわかる。

信じられないぐらい溢れる。


恥ずかしくなって

(いざな)われる快感への陶酔に、躊躇(ためら)いを生じた。


喘ぐ声を抑えた。


「・・・・その顔も可愛い・・・もっと我慢して」


耳に吐息まじりに囁かれ、そこからの興奮が増した。


指の動きが速くなり、快感の痺れが突き上げ続ける。


感度が増し、もう少しで昇りつめる、そのとき、動きが止まった。


何が起きたのかわからず、ぼんやりしていると、兄さまがそこに身体の一部を押し当てた。


ゆっくりと動き出し、すぐに激しく前後に動き、それで刺激される快感が全身を痺れさせた。


身もだえしていると

「ダメだ、浄見、あんまり動くと入ってしまう」

困ったように呟く。

動かないように我慢するけど、すぐに腰をくねらせてしまった。


最後の恍惚にいたると兄さまが身体をはなし背を向けた。


下腹部の奥の震えが恍惚の余韻のように愛おしくなった。

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