表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
275/394

第二百七十五話 救助活動の終了

「やった! 開通したよ!」


 救助活動を始めて十日のお昼。

 最難関だった、ゲレーノ男爵領とマンチェス子爵領間の街道が開通した。

 前日にマンチェス子爵領とドーヴィル男爵領間も開通したので、これで各領地が通行可能となった。

 早速マンチェス子爵領の商隊が、ゲレーノ男爵領に向かって出発した。

 ゲレーノ男爵領で一泊してから、バルガス公爵領に向かうという。

 そう考えると、ブレンド領の街の整備も急がないといけないな。


「救助活動は、これで終わりね」

「後は、領主と派遣される文官で対応ですね」

「俺達の対応は、ここまでだな」


 エステルとリンとも話をしたけど、救助活動は一先ずこれで完了。

 後は各領地で策定される復興計画に基づいて、色々な対策をするフェーズに移る。

 それぞれの領主に色々報告をすると、かなり感謝された。

 このままでは、領民と共に全滅する所だった。

 報告をするために、四領地の領主と王城にワープした。


「サトーには救助活動の大半を指揮して貰い感謝する。後ほど、関係者には報奨を出すことにする」

「有難うございます」

「四領地には、復興支援費を改めて分配する。派遣される文官と共に、復興計画にあたるように」

「「「「承りました」」」」


 これで今回の救助活動は正式に終了。

 軍も撤収準備に入ったので、今日帰るときに一緒に王都へ行く予定だ。

 

「ビンドン伯爵の尋問はもう少し続くな。とにかく色々な罪状がポロポロでてくる」

「どれだけ罪状を溜め込んでいたんでしょうか」

「いずれにせよ、正式な沙汰が出るまではもう少しかかる。サトー達には、元々依頼していたブレンド領の調査を頼むとする」

「承りました」


 これで報告は完了。

 四領地の領主を領地に送り、俺はブレンド領の村に合流。

 ビアンカ殿下とレイアに、先程の事を報告した。


「ようやくサトーも、こちらに専念できるというわけじゃな」

「でも、殆どやることがない」

「レイアの言うとおりじゃ。学園生が張り切っていてな、既に測量と危険地帯の切り分けは終わっておる。街の設計図も、ほぼ完成しておるぞ」

「あちゃー、そこまでやって貰ったとは」

「何でも、愛の巣設計と張り切っておったな。カロリーナとトールも二人で色々と考えているようじゃ」

「ラブラブ」


 張り切る原動力の内容が内容だけど、それで頑張れたのなら良いとしよう。

 しかし、人口五千人は前の街の規模だけど、一万人の計画もあるのか。

 土地はあるし、一万人でも可能と言えば可能。

 後はそれだけの人が集まるかだけど。


「俺個人の意見としては、城門の近くに物資の集配所を作ることと、可能なら橋を作って対岸のバルガス公爵領とのルートを増やすことかな」

「ふむ、それくらいなら基本計画に加えてもいいじゃろう」

「後は、街中の道はもう少し広めにしたほうがいいかなと。後で道を広げるのは難しいので。道関係だと、マンチェス子爵領への街道造成も検討したほうが良いですね」

「ハハハ、見ているところは同じじゃな。妾もこの後で同じ所を指摘する予定じゃ」

「レイアも同じ」


 ということで、学園生を集めてそれぞれの意見を反映させていく。

 どの計画案でも、温泉施設が目玉になっているな。

 基本計画はこの内容で大丈夫だな。

 後はどの案が採用されるかだ。


 ほぼ調査と視察も終わったので、うちのメンバーに加えて学園生と調査団も帰ることに。

 でもその前に、皆お楽しみの温泉タイム。


「あー、気持ちいい」

「気持ちいいね!」

「温泉で泳ぎたいな」

「泳いじゃ駄目だぞ。他の人の迷惑になるから」


 今日はマチルダとコタローと一緒。

 そして、最近コタローと一緒にいるマウンテンマーモットもいる。

 ミケがモン○ッチとつけたがったので、いつの間にかチッチという名前で定着した。

 チッチも湯船に入って気持ちよさそうにしている。

 そして桶に温泉を入れて、気持ちよさそうにしているのがホワイト。

 暫く治療で忙しかったのか、だいぶお疲れだ。

 今回は、従魔も含めてのフル活動だったからな。

 教師で忙しいはずのチナさんも、合間を見て手伝ってくれたし。

 明日お休みになったので、一日ゆっくりして過ごしたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ