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第二百二十九話 不穏な動き

「ちょうど大変だと思うけど、皆宜しくね」

「任せて!」


 ミケ達に、今回迎賓館を使う人の探りを入れてもらう。

 併せて、できるだけ王都の犯罪者組織を叩いておく。

 潰しても潰しても新たな犯罪者組織ができるから、もぐらたたき状態だ。

 なので、定期的に王都の犯罪者組織のお掃除をしている。

 とはいってもソフィー皇女の護衛もいるので、人員はいつもよりも少ない。

 諜報もあるので、今回は特にタラちゃん達に頑張ってもらう。


「「「「僕達が守る!」」」」


 そして、オーウェン皇子とベラ皇女と仲良くなったマシュー君達が、皇子達を守ると張り切っている。

 流石に巡回部隊の分護衛人数が少なくなるので、お屋敷内のパーティールームで遊んでいる。

 しかし、お屋敷の中には万能メイドのマリリさんがいる。

 まだ赤ちゃんのカーター君を連れてきたりと、場のもたせ方が半端ない。

 ちなみに、ルシアは早速巡回部隊に参加している。

 労働は苦にならないそうなので、大変だけど頑張ってほしい。


「すみません、これから仕事なので」

「いえいえ、大変ですがお仕事頑張ってください」


 ビアンカ殿下の誕生パーティーまでは、ソフィー皇女はうちの中で過ごす。

 護衛の意味でもあるので、申し訳ないが我慢して頂く。

 とは言っても、ソフィー皇女も子ども達と遊んだりして楽しそうだ。

 そして、うちにいる間はフローレンスがソフィー皇女の専属侍従になる。

 フローレンスはまだ王城には入れないので、誕生パーティーの際はマリリさんが侍従としてつく。

 両者ともソフィー皇女と同じ年なので、対応もしやすいはずだ。

 ということで、俺はレイアと昨晩うちに泊まったビアンカ殿下とともに王城に向かった。


「どうも奴らが招いた客は、パーティーの当日に着くらしい。詳しい素性まではわからなかった」

「うちのメンバーにも探りを入れさせていますが、細かい事がわかるにはもう少々時間がかかるかと」


 宰相と話をするが、今回は連中なりに厳重に情報管理をしているらしい。

 もしかすると、当日にならないと素性がわからない可能性がある。

 まあいくら考えてもわからないものはわからないので、今日も仕事を頑張る。

 というか、ここのところソフィー皇女への対応で王城にいなかったから、書類が溜まっている。

 頑張って書類をガリガリと処理していく。


「ちょっと犯罪者の傾向が変わっていたね」

「変わっていた?」


 夕食時に今日の巡回について話を聞いたところ、エステルから傾向が変わっていると言われた。


「今までよりも傭兵崩れが多かったな。窃盗よりも殺人とかを専門にしていると思う」

「それって、もしかしてソフィー皇女を殺害する狙いもあるとか」

「ピンク色の髪の少女をターゲットにしていたから、ほぼ間違いないてしょうね」

「王都にも、再び人神教国の影響が出始めてきているのか」

「でしょうね。ワース金融も摘発したし、姿形を変えてまた何かしらの企みをしていると考えても良いでしょうね」


 スラタロウ作のローストビーフを頬張りながらエステルが報告してくれたけど、人神教国は間違いなくソフィー皇女を狙っている。

 となると、公式に行事に参加するビアンカ殿下の誕生パーティーとルキアさんの結婚式は、何らかの形で直接狙ってくる可能性もある。

 先ずは陛下や宰相と、誕生パーティーの警備について話さないといけないな。

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