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第二百十一話 責任のとり方

 流石に夜になると、龍であっても空は飛べないという。

 しかし、瓦礫を排除して人命救助をすることはできるらしい。

 なんでも、大人の龍になると二、三日は寝なくても大丈夫だという。

 龍ってすげー。

 でも、ドラコは直ぐに寝るよな。

 まだ子どもだからだと思いたい。


 ということで、夜間帯は軍と赤龍に任せて俺達はニール子爵領に戻る。

 子ども達は救助作業で疲れたのか、直ぐに眠ってしまった。

 俺も魔法を連発して眠いのだが、カロリーナさんが目を覚ましたと言うのでお屋敷に駆けつける事に。

 対策本部に入ると、嗚咽しているメイドさんがいた。

 あれがカロリーナさんか。


「サトーです。遅くなりました」

「あっ、体調は大丈夫ですか?」

「流石に眠いですけど、カロリーナさんが起きたというので駆けつけました」


 エスメが気がついて、俺の元に駆けつけてくれた。

 そしてカロリーナさんも、こちらに気がついたみたいだ。


「カロリーナ、この人が私達の実習の受入先のライズ伯爵様。皆サトー様やサトーさんって言っているよ」

「カロリーナです。私と弟を救って頂き、本当に有難うございます」


 カロリーナさんは、俺に向かって深々とお辞儀をしてきた。

 日中の両親や嫡男の反応とは、エラく違うぞ。

 緑色のボブヘアでちょっとキツ目な目つきだけど、あの両親とは全く違う印象だ。


「カロリーナは、生まれの事で随分と悩んでいたんです。特に両親に虐げられてきたので」

「でも、結果的には両親や兄の暴走を止められなかった。弟が生まれた時も、何もすることができなかったんです」


 成程、両親の事で自身の責任を感じているんだろうな。

 挙げ句の果てに、領地を放棄して逃げたのだから。

 あと弟を生んだメイドは、産後直ぐに亡くなってしまったという。そういうのも、負い目として感じているのだろう。

 

「責任を感じるなと言うのは無責任ですが、カロリーナさんが責任を負うことはありません。全ては騒動を発生させた者が負うべきです」

「しかし、それでは」

「後は騒動を収められる者に任して下さい。カロリーナさんは、カロリーナさんができることを精一杯やればいいのです」

「そうだよ! 私達もいるし、カロリーナが全て背負う必要はないよ」

「サトー様、エスメ。本当に有難うございます」


 これで少しはカロリーナさんの気が晴れたかな。

 カロリーナさんはエスメと一緒に寝るという。

 カロリーナの弟は、マリリさんが面倒を見ているから大丈夫。

 俺も、もう寝よう。

 流石に限界だ。

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