デート?
「そろそろ、お昼にしない?」
時間は、もう1時を過ぎている。
買うものも買ったし、俺もお腹が空いている。
「そうだな。じゃあご飯行こうか。」
社食へ向かって歩きだした。
「どこに、行くの!?」
「ん?社食だけど!?」
「せっかくの、お休みなんだから、他所で食べましょう!」
ララは、社食じゃ不満らしい。
俺は、社食で良いんだけどな・・・
あそこの飯、旨いし・・・
「散財したばかりだし、社食が良いんだけどな・・・」
一応、俺の意見を伝えてみた。
「お金のこと気にしてるの?」
「心配しなくて良いわよ!他にも安くて美味しいお店知ってるんだから。」
「さぁ、行きましょ。」
ララは俺の手を取り、歩きだした。「あれララちゃんじゃね」「となりの奴だれだ!」「羨ましい・・・」「あらあら・・・」
「リア充死ね!」・・・そこそこ注目されて恥ずかしい・・・
ララの方を見ると、彼女の頬も若干紅くなっていた。
・・・・・・・・・
「ここよ。私のお気に入りなの。」
オープンテラスもある、かなりお洒落なカフェ風の店だ。
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
「二人よ。」
俺たちは、テラス席に座った。
メニューに、値段が書いてない!!大丈夫か・・・
「すみませーん。」
ララが店員を呼んだ。
「はーい。・・・あら、ララちゃんじゃない。今日はデート?」
ウエイトレスさんは、ララの顔見知りだった。
「ちょ・・・違うわよ!」
真っ赤になって否定された・・・そこまで嫌がらなくても・・・
「彼は、今担当してる、新人のタケルよ。」
「それより、注文良いかしら?」
「まぁ良いわ。そうね、仕事しなきゃ。」
「ご注文をどうぞ。」
「パスタセット2つと、チーズケーキセット2つで。」
パスタセットから出てきた。ナポリタン風のスパゲッティ、ラビオリ、サラダ、スープのセットだ。とても美味しかった。
「タケルこの後、予定ある?」
ケーキセットを食べなが、そう聞かれた。ケーキセットは、チーズケーキとコーヒーのセットだ。これも旨い!
「いや、帰ってトレーニングでもしようと思ってたけど?」
「だったら、この後スーパー銭湯行かない?」
ん?銭湯が、あるのか・・・??
俺はいつも受付近くにある”無料”のシャワールームを使っていた。銭湯があるなんて初耳だった。
「銭湯なんてあったっけ?」
「2階の施設にあるじゃない。知らなかったの?」
頷いて、シャワールームしか使ってないことを伝えた。
2階には、銀行の他に、病院・プール・銭湯・トレーニングジム・マッサージ店・・・などが、あることを教えられた。
今まで2階の情報は、銀行しか知らなかったし使わなかったので、素通りしていた・・・少し探索しとけば良かったな・・・
スーパー銭湯に向かった。
ちなみに昼食は、奢って貰った・・・
そこは、水着着用のレジャー施設だった。