ゴブリン戦
「受けてきたよ。」
「よし、じゃあ行くか!」
「まだ、開始時間になってないけど良いのか?」
「移動に少し時間がかかるから、現地に行くのは大丈夫よ。」
「なるほどねー、じゃあ行こうか。」
初級のドアを潜り現地へ移動した。昨日と違って森の中の広場のような所に出た。
「ふふ。驚いているわね。」
「初級のドアは、受けた依頼に適した場所に転送してくれる転移門なのよ。」
「ちなみに、研修気期間[3ヶ月]しか使えないから。」
なるほど、だから昨日と違う所に出たのか。
しかも、゛依頼に適した゛場所に転移するらしく、効率もかなり良いようだ。
「さ、移動しようぜ!ゴブリン見つけるころには、丁度良い時間になるだろ。」
8:28ゴブリンを見つけた。たしかに丁度良い時間だった。
ただ、俺に倒せるのかが、心配ではあったが・・・
ゴブリンの見た目は、なかなか凶悪で、小学校低学年位の身長に猫背、凶悪な顔付きで、手には棍棒の様なものを持っている。
まさに《ゴブリン》って感じだ。
ゴブリンまでは、まだ距離がある。
ガイルが、小声で話しかけてきた・・・
「いいか、依頼はタケル1人でこなすんだ。おれらが、サポートとバックアップしててやるから、安心して行ってこい。」
「ちなみに、俺が使えるスキルは、剣術と拳術、近接前衛役だな。」
「私が使えるのは、火魔法と氷魔法、回復魔法も少しだけ使えるわ。」
「了解・・・」
ゴブリンに見つからないように、距離を詰めた。
8:30、時間だ。俺は茂みから飛び足し、全力でゴブリンに斬りかかった。
ザシュ!
狙ったのは頭だ、しかしゴブリンが避けようとした為、当たったのは肩口だ。
剣はそのまま胸から脇を通り、ゴブリンを切り裂いた!