はじめてのチート
「ごちそうさまでした。」
社食かなり美味しかったなー。今日は疲れたし早く帰って寝よう。
店を出ると建物内なのに、薄暗くなっていた。
「そう言えば、1つ言い忘れてたわ。」
「説明書の機能の1つで[帰宅]ってあるんだけど、これがかなり便利よ。この建物内から、自室の前に転送してくれるの。」
たしかに便利そうだ。とくに迷子には必須かもね。
「たしかに便利そうだね。さっそく使ってみるよ。」
「それじゃ、また明日」
「えぇ、またね。明日遅れないようにね。」
[帰宅]
おぉ!本当に部屋前まで一瞬だ!
部屋に入りベッドに入った。かなり疲れていたようで、直ぐに眠りに落ちた。
いつも通り朝6時に目が覚めた。実家では義父の出勤が早く朝食が7時だったので、早起きは、習慣になっていた。
冷蔵庫から、スボドリを取り出して一口・・・
ん?なにか違和感が・・・
冷蔵庫を再び開けてみた。スボドリが、増えてる?てか、減ってない???
あ、これが戻るってやつか!
俺の冷蔵庫には、500mmのスボドリが5本、1.5Lのオレンジジュースが1本炭酸が2本と紙コップが、入れてあった。
友達が、来たとき用の飲み物だ。
これ、食料を保存した状態で登録したら、食事ただじゃね?
今日の仕事が終わったら、食料を買ってこよう。
部屋を出て、社食へ向かった。時間が早いこともあって、人通りも疎らだ。
「いらっしゃい!お!昨日のあんちゃんか!」
この店員さん朝からテンション高いなー。
「はい、武尊です。おはようございます。」
「タケルな、覚えたぞ。で、今朝は1人か?」
「はい。」
「一食290Mだ、そこに説明書をタッチして、カウンターの空いてる席で、待っててくれ。」
タッチすると、[チャリン]と硬貨のような音がした。これで、精算完了のようだ。
空いてる席に座り待つことにした。朝は、客が少なく準備されていないので、少し時間がかかると教えてもらった。
暇潰しに、ステータスチェックしてみることにした。
[鑑定]
伊藤 武尊
Lv 3
HP300 MP150 SP0
体力20 腕力20 脚力14 知力18 魔力18 運45
スキル
体術3 魔術2 鑑定10(MAX)アイテムボックス1
お、結構上がってるな。鑑定がMAXになってるわ、弱点を見るのなかなかの博打だったんだなー。
もしかして、ステータスの詳細とかも見えるのかな。
HP:肉体的耐久値 Lvが上がることで上昇する
MP:使用可能魔素 Lvが上がることで上昇する
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・・・
昨日教えてもらった通りだな。スキルも見てみるか。