とがびと
ありふれた日常に項垂れて、非日常を望む僕らに努力などあったでしょうか
日常は虚無にして光などないとテレビ、パソコンのモニターの光を浴びていた
嫌なことは見て見ぬふり、されど他人事には口を尖らす。
傍観者の容疑、疑わしきは罰せよ。罰するために疑え。他人を疑え、本音を伺え
インターネットの治外法権、声が届かなくなれば文句を掃出しながら、かつての自分を顧みて自問自答を繰り返す。
このままじゃだめだ このままでいいか だめだ だめだ なんとかしてくれよ
頭の中の自分も傍観者、罪は罰せよ、罰するために罪を作れ 罪人達の閉ざした窓は不透明
ありふれた日常に夢想して、非日常を望む僕らは過去の産物でしょうか
過去を削除できず光を探してアルバム、記事の輝かしい光は既に色褪せていた
今日は昨日に連続し、されど明日を願う心は口ごもる
当事者の抗議、発せずとも察せよ、察するために発せ、自分を疑え、本音を伺え
現実事実のドアを乱暴に叩き、手が届くように色褪せた両手を差出しながら、かつての自分が蘇って自問自答を繰り返す
このままじゃだめだ、このままでいいか だめだ だめだ なんとかしなきゃ
頭の中の自分は当事者、言葉を探せ、探すために言葉を選べ、罪人達の閉ざした窓に言霊なれ
内なる声を、つぶれた喉が悲鳴をあげようと叫べ、慣れたころには歌になった。僕が歌になった。
あきらめろ
酔いつぶれた頭に走る始発の警告、酔いどれの歌がこの世に響くなら、かつての自分を振り切って叫んで抗え
このままの歌が、これまでの歌を、叫んだ、叫んだ、泣き叫んだ
これでいいって、これよりも先に、歌って、歌って、刻み付けた。
頭の中の自分は、逃走者、自分を探せ、探すために歌え、僕達の声に向き合うから