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腕時計シリーズ

(ちょっと古い)機械式時計とカレンダー

作者: 「F」

初めての方は「初めまして」


そうでない方は「こんにちは」


これって一頃流行ったちょい懐かしいパターンだけど、知ってる人いるかなぁ……




自称趣味人の私の駄文に少々お付き合いいただけますと、ひょっとしたらおトクなことが待ってるかもしれません。


珍しく前作からあまり日を置かずに書いてしまいました。





ちょっと古い機械式の腕時計が好きだ。


巻かれたゼンマイが歯車を介してチッチッチッチッという音と共に時を刻むのが好きだ。


同じ時計であっても、時を経たものは同じ音を奏でないところもまたおもむき深くて好きだ。


針が動いていく様をポケーっと眺めているのが好きだ。


クォーツの無機質な運針とは違うところが好きだ。







単なるノスタルジック趣味のオヤジだって?


はい、その通りです。







既に何度も書いたように若い頃から機械式の腕時計が好きで、気がつくといつのまにか手元に結構な数が集まっていました。


とは言っても高価な海外の雲上時計ではありません。


身近な国産のものを中心に半世紀ほど前の腕時計をOHに出して使っています。


雲上ブランドでないのは、主に私の経済的な事情があることも確かですが、気兼ねなく取っ替え引っ替えして使いたいところにも理由はあります。


適切な手入れをされたものであれば、普通に何の問題もなく日常使用できるところもまた嬉しい。


そもそも半世紀前の機械がゼンマイと歯車の組み合わせで(電気仕掛け無しで)日常使用に問題無いレベルで動くことが嬉しい。


防水性だけは、期待してはいけませんが。


ウォータープルーフだとかパラウォーターだとかの表示があっても期待してはいけません、何せ半世紀前の時計たちなんです。


他人とカブることも、まぁありませんね。


オンボロ時計を使ってるな……なんて思われてるに違いありません。


どうでもいいです、趣味なんてものは所詮自己満足の世界です。


私が若かった頃は今のようにネットオークションなんてものが無かったこともあり、出張に出かけた先の地方都市にある質店の店頭や通りすがりの骨董店などで入手していました。


当時は今ほど国産の古時計に人気が無くて、例えばセイコー初期のダイバーなんかでも2,000円ほどで入手できたくらいのものでした。


ま、状態はお察しですが、日常使用で困るようなことはなかったレベルではありましたけれど。


時代的にチョット前の時計という感覚ですし、当然といえば当然でしょうか。


クォーツ時計の普及品が広く出回り始めていた頃のことですから、特別機械式時計に思い入れのない人は大半が手放してクォーツ時計に乗り換えていましたね。


何せそれまでとは違う桁外れの正確さを備えてましたから。


現在のアンティークウォッチ専門店に並んでいる時計のようにキレイに仕上げたようなものや、本物のデッドストックなどは殆ど出回ってはいませんでしたが、状態の良いものはそれなりの値段でした。


とはいえ今ほど高価なものでもなかった時代です。


それがいつのまにやら人気のある時計や希少品の価格帯は高く推移し、気軽に手を出しづらくなってしまったことは残念でなりません。


しかしながら最近はオークションという手軽で便利な入手方法があり、気をつけていないとついつい数が増えてしまいますね。


不人気な時計やありふれた時計であれば、そこそこ程度の良いものでも手頃な値段で手に入れる事ができますから。


その辺りの見極めは運と経験と予備知識でしょうか。


OHを済ませたものでないなら、そこはそれ昔の機械なので、手元に届いてからOHに出さねばなりません。


整備済み、或いは動作良好という触れ込みで落札しても、実はOHに出さねばならないことも……たまにはあったりしますけど(まぁ自己責任というヤツです)


出品者の方に悪意があったか無かったかはわかりませんが、どこの世界にも平気で嘘八百並べる人はいますから。


キッチンペーパーに包んだだけで紙袋に放り込んで送ってきた人もいましたが、ありえません!!


時計は精密機械なんですけどね。


送料込みで支払ったにも関わらず着払いで送りつけてくる人も現実にいました。


知識があるとか無いとかいうレベルの話でもない、人として大事な部分がどこか壊れているんじゃないでしょうか。


本当にいろんな人がいるということを学べます。







さて、時計のカレンダーについてですが、


出品者の方に古い時計の知識があまり無くてラッキーな思いをすることもあります。


「カレンダーのクイックチェンジャー不良、要整備」などとして安値で出品されているものがそれです。


普通の街のリサイクルショップなどから出品されているものによく見受けられるケースですね。


古い時計の場合、今のようにカレンダーの切り替えが竜頭の2段引き出しになっていないことから生まれた幸運な誤解。


時計好きな方はご存知だと思いますので、そういう方は読み飛ばして下さい。


その頃の時計は、短針を9時⇔12時とか8時半⇔12時あたりで往復させて日送りをするものがほとんどです。


前作(NATOベルト)でアップした2本も短針を往復させるものです。


竜頭を押し込んで送るものがあったり、竜頭を引いて送るものがあったり、オリエントのクロノエースなどのように2時位置のボタンを押すものがあったりもします。


「60年代前半までのごく一般的な時計」には2段引き出し方式の今どきのようなクイックチェンジはまずありません。


参考にして落札しようとされるならば、入札前に一度調べてみて下さい。


こういう事を書いてしまうとオークションのライバルが増えてしまうかもしれません。


しかし、幸か不幸かお読みいただける方はそれほど多くはないですし、同好の士が一人でも増えると良いなぁなんて思ったりしています。







元々はカレンダーの無いシンプルな時計が好きでした。


余計なものの無い方が故障の可能性が低くなるし、見た目にもスッキリしていて好ましい。


ずっとそう思っていたんです。


挿絵(By みてみん)


ロイヤルオリエントスイマー21石手巻き


カレンダーの無いシンプルな時計、60年代のごく初期(東京五輪より前)に製作されたものと類推

当時のオリエントではスイマーと呼称される防水ケース入り

レコード盤のような溝を切った独特の文字盤(この頃のオリエントには割と見受けられる)

スイス雲上ブランドの時計達にも酷似したクリーンで飽きのこないデザイン、ラグのシャープなエッジがいい感じ

コレクションの初めの頃はこういった見た目の時計ばかりが集まってきました

当時の国産時計のロゴは筆記体で優雅なものが多く、興味のない人には国産時計だとは思われません

この時計なんかもIWCとかパテックとか言って煙に巻くこともありましたが、そもそも興味のない一般の人はIWCもパテックも知らないんですけどね

写真の時計は手巻きですが、初期のオリエントの自動巻き機械はIWCのペラトン式(ハート型カム)のコピーですから、大変コストが掛かったものだそうで後に一般的な自動巻き機械に変更されました

その頃のオリエント自動巻き時計を見つけたら入手しておくのも国産コレクターへの第一歩ですよ

えっ、そんな気はないですって?(まぁ普通の人はそうでしょう)

こりゃまた失礼致しました(汗







しかし実用には、やはり日付(デイト)表示くらい付いている方が使いやすいようです。


曜日(デイ)は要りませんよ、基本的には(クイックチェンジ無し時代なので)


最初期のスポーツマチック5(曜日が日本語だけのもの)なんかのカレンダー合わせは悪夢です。


まず曜日を合わせます。


24時間回しで一日づつ送ります(曜日は最長で6日分ですね)


次に短針を往復させて日付けを送ります(なるべく送る日数が少なくなる時にしかやる気になりません)


しかも当時のマチック系(スポーツマチック、セイコーマチック)の時計は、4時位置にある竜頭が小さくて回し難いことこの上ない。


見た目上品で手首を曲げたときに竜頭が当たったりしないという利点もあることはあるんですけどね。


カレンダー合わせが実に面倒で、最近は殆ど出番がありません。


奥さんの実家の遺品整理に行った際に発掘したものなので、取り敢えずOHに出して暫く愛用してましたが。


デザイン自体はラグが太くてゴツくて大好きなんですけど。


3時位置に普通サイズの竜頭がついていさえすれば全く問題ないのに、実にもったいない。


そう言えば亡義父は元国鉄マン。


国鉄ホーマーか若しくはまさかの国鉄クラウンあたりでもどこかに眠ってないだろうかと、スマホで画像を出して聞いてみた。


見たことあるような気がするとは言うものの、ついぞ見つかることはありませんでした……残念無念><


お義父さん、真面目に返却したんですね。


国鉄クラウン、または全アラビア数字のクラウン、クロノスあたりは競合が多くていつも高価になってしまうのでとても入手できず涙を呑む羽目に。


全数字のスカイライナーや国鉄エースなんかはもっと希少で殆ど出品されませんし。


いつかは入手したいものです、えぇ本当に。


挿絵(By みてみん)

セイコースポーツマチックファイブ初期型21石自動巻


ダイヤルにADマーク入りで、インデックスと針はキンキラ

SDマークの入ったクラウンスペシャルと一緒くらいインデックスが太い

ケースはともかく文字盤はキレイで、とても半世紀以上前の実用機とは思えない

近年の6R搭載機並に分厚くてちょっと重くて安物感はありません

7月に入って頑張ってカレンダー合わせました(汗

ついでに時計が一番きれいに見えると言われる10時10分近くで撮影

この頃はセイコーマチックもそうでしたが、12時下に自動巻きを象徴した独楽コマのマーク入り







さてセイコーと言えば、諏訪セイコーのヒット作の一つにロードマチックという時計があります。


当時は諏訪セイコーと第二精工社の亀戸セイコーがあり、互いに切磋琢磨していました。


そう、セイコーのライバルはセイコーだったのです。


諏訪セイコーにグランドセイコーがあれば亀戸セイコーにはキングセイコーがあり、諏訪セイコーにクラウンがあれば亀戸セイコーにはクロノスがあるという。


そして共にベンチマークにしていたのはロンジンやオメガなどのスイス時計。


話が逸れました。


そのロードマチックですが1968年に発売されて以来、主にビジネスマン向けに大ヒットしました。


当時のビジネスマンの標準装備品というイメージ。


一般庶民向けの時計なんですが、それでも当時の大卒初任給の約半額という売値。


それより更に一時代前のスポーツマチック5の初代あたりでも、今のセイコー5とは違ってやはり大卒初任給の半値ほど。


今なら10万円くらいのプライスタグが付くんでしょう。


時計は当時それ自体高価なものだったんです。


これに使われた56系と呼ばれる自動巻ムーブメントは(スペシャル系の52系もありますが)優秀な機械で、振動数を変えて上級機のキングセイコーやグランドセイコーでも使用されました。


ロードマチックは6振動で(21600振動/h)あちらはハイビートですが、機械の基本部分は全く共通。


いや違うと言う方がいたりしますが、本当に全く共通です。


準高級機としての位置づけで、秒針規制(ハック機能)もついています。


以前のマチック系とは異なり手巻き機能もついてましたし、セイコーお得意のマジックレバーによる巻き上げ効率の良さもマチック系から引き継いでいます。


裏蓋の無いワンピース構造のケースも当時としては優れた防水性があり、現存している時計も文字盤の腐食がこの時代のものとしては異例に少ないことがそれを証明しています。


但し弱点が一つだけあるんです。


現存しているものはカレンダー故障の個体が多いんです。


正しく使えば壊れないんですが、残念ながら正しい使い方をされていなかったものが多くて><


時計のカレンダーは基本的には20時頃から少しづつ歯車(日送り車)が噛み合い始めて4時頃に終わります。


21時から3時という時計もあるんですが、大まかに20時から4時と覚えておくと間違いないでしょう。


そういう構造になっています。


ですから、カレンダー合わせはその時間帯を避けて行わなければなりません。


というか、針を6時頃に動かしてから行えば良いだけなんですけど。


前作で写真を掲載したリコーの自動巻シリーズでオートジャストという時計があるんですが、こちらも同様なケースでのクレームが多かったという話です。


大量の返品が届いてタカノ以来の技師であり責任者でもあった末さんが頭を抱えたという……


正しく使えば瞬間チェンジする良い時計だったそうですけれど。




【↑↑↑ 2017/11/24 修正】

その後、リコーオートジャスト33石自動巻を入手して確かめてみました。


カレンダー合わせの方法も何せマイナーメーカーの中でも更にマイナーな時計でネット上にもヒントが見当たりません。


購入先の業者さんもカレンダー合わせの方法不明と言ってましたし。


取り敢えず正攻法で針回しでやってみる。


正解でした、カレンダー合わせできました。


普通にサクッとできました、拍子抜けです。


ということは……申し訳ありませんでした、最初に書いた記載に誤りがありました。


内容は全く違っており、カレンダー合わせの方法はセイコーのスポーツマチック5と同様に針回しで行うというものです。


やはり実際に持っていないものを又聞きで確かめもせずに書くなんてのはいけませんね。


本当にダメダメです。


まず針を回していって曜日を合わせ、その後短針を9時⇔12時で往復させて日付けを進めます。


曜日は一瞬戻るんですが、すぐ日付けに合わせて進みます。


この作業を繰り返して日付けだけを進めていくわけです。


セイコーと違って3時位置に普通サイズの竜頭が付いているので同じ作業でも楽々ですよ(それでも面倒なのには変わりありませんが)


しかしそれなら何故これが返品の山になったのかが謎です。


想像するに、売り文句通りに12時ジャストには切り替わらないことがあったからかな?


私の入手した個体も数分遅れてカチャッと切り替わることが多いです。


それでも当時の他の時計がユルユルと切り替わっていくのに比べると、カチャッと瞬間チェンジするのは感動しますけどね。


その後の同社の時計では採用されなかったことも考え合わせると、やはり12時ジャストでなかったことが原因かもしれません(細かすぎる日本人的な気質が影響しているのでしょうか)


どなたか当時のことをご存知の方がいらしたら教えて下さい。


挿絵(By みてみん)


リコーオートジャスト33石自動巻


カレンダー合わせした後の画像です(現存数はかなり少ないという話)

文字盤ダイヤルはまぁまぁキレイでしたが、風防はキズが多かったのでサンエーパールでちょっと磨きました……もうちょい磨き上げるといい感じになりそう

持ってる時計の殆どがドーフィン針ですが、これはバータイプの針ですね(2本しか持ってません)

夜光ついてますけど勿論もう光りません

剛性感はちょっと欠ける感じ、経年からくるものなのかこの個体がそうなのか、元々そういうものなのかはわかりません

時計の質感はシチズンのホーマーデイトに近い感じ(あちらは手巻きで17石~21石ですが)

そう言えばホーマーって何故か精度が出る印象なんですが、皆さんどうですか?


挿絵(By みてみん)


リコーダイナミックワイド25石自動巻


ゆるゆるとカレンダーが切り替わっていく途中の画像です

もう既にこの時間帯にはこの状態(もっと早く切り替わり始める時計もあります)

こちらのカレンダーは曜日デイは針回しで、日付け(デイト)はリューズを2段目まで引き出すと一日進みます

時間合わせはリューズ引き出しの一段目で行いますが、カレンダーを合わせた後で時間合わせようとしてついつい日付けを一日余計に進めてしまうこともあります><

正直ムカつきます(自己責任、自己責任、誰が悪いわけでもない、全ては自分のせい)

カレンダー合わせ一つ取っても各社各モデルごとに色んな方法が試行錯誤されたいた時代で、知らないでいると合わせることすらできません。

なかなか面白いですし、先に書いたように時には格安で入手できることもあります。

寒くなってきてやっと革ベルトに着せ替えました(やっとかよ、遅えっ!!)

オートジャストとよく似たデザインですが、機械は一世代新しく何故かこちらの方が厚みがあります

手に取るとズッシリしていて安物感は感じません








セイコーの56系ロードマチックは、ゆっくりとカレンダーが切り替わります(初期52系は瞬間チェンジ)


カレンダー合わせの正しいやり方に関して時計店で販売に際して説明があったとは思うんですが、今も昔も話を聞かない人は沢山いますから。


前作「NATOベルト」で写真を掲載したラドーグリーンホースは瞬間チェンジ。


流石スイスの高級時計(笑)


但し0時00分00秒ではなく0時00分15秒くらいにカシャッと変わります。


調整できるとは思いますが、実用上問題ないのでそのまま使ってます。


ウォルサムのアメリカーナも瞬間チェンジでした。


ビジネスマン向けの需要が大半だったこともあり、現在残っているロードマチックはその殆どがデイデイト付きのもの。


時代背景もあるのでしょうが、カレンダー付きの方がシリーズ内で上級モデルという認識だったのでしょう。


しかし5601-9000というカレンダーレスモデルが存在します。


56系の弱点であるカレンダーがありませんので安心して使えます。


文字盤も絹目でいい感じ。


ロードマーベル後期型のハイビートとも共通の文字盤です。


ハイビートのロードマーベルは10振動(36000振動/h)なので、誇らしげにダイヤル上に36000と表示されてます。


バーインデックスと全数字インデックスが共に存在して文字盤デザインがとても似通ってますね。


ロードマーベルの方も手巻で魅力的だとは思いますが、ハイビートなので私の蒐集対象からは外れます(初期型ロービートモデルは押さえてますよ)


いつ見てもスッキリしていて、とても端正なデザインだと思います。


ケースとラグが一体化していて少々小ぶりな形は、どことなく時代を感じさせます。


挿絵(By みてみん)

LORDMATIC のカレンダーレス 5601-9000 23石自動巻


6時上に諏訪セイコーのマークがあります

LMマークの無いちょっと珍しいもの(普通はLORD MATICのロゴの上にLMマークがあります)

シンプル・イズ・ベストを地で行くルックス

ロードマチックはもう一本曜日日付デイデイト付きを持っています、父親の遺品です

例に漏れずカレンダー機構は故障していましたが、OHに出して直してもらいました

おそらくどのご家庭でも探せば古い機械式時計の一本や二本は見つかる筈です

しがない公務員の家系だった我が家ですら他にシチズンのハイラインが出てきましたから



挿絵(By みてみん)

KING SEIKO 4402-8000 25石手巻


6時上に亀戸セイコーのマークがあります

2段引き出しのクイックチェンジ装備

このシリーズは山のない平たいドルフィン針

実はこの針がずっと憧れだったんです

ゴツいラグがドレスウォッチ感を薄めていい感じ





どちらの時計も持ってる中ではかなり『現代的な風貌』です

両方共に1968年製






挿絵(By みてみん)

CITIZEN JET AutoDater 35石自動巻


短針を往復させて日付デイトを進めるその頃の標準的なカレンダー機構

東京五輪前年の1963年製、当時の大卒初任給とほぼ同額という高級機

厚い金メッキで(無駄に)豪華な感じ

よくある自動巻の扇状のローターではなく外周ローターがベアリングで回って巻き上げます

少し大きめのジャージャー音がします

この音がまた独特なんです

おそらくこういった構造の自動巻きはもう作られないんじゃないでしょうか

ビッグダイヤルで存在感あるし、少し太めのラグもいい感じ







やはり『気分だけは』すっかり007のショーン・コネリー(前作NATOベルト参照)

















本来書かなければいけないものが全然進みません><


ちょっとした筆休めのつもりだったんですが、ついつい好きな世界のことなので(笑)


先日お読みいただいた方から自動巻き上げ機持ってますか?と聞かれましたが、私なんかの世代は持っていない人が多いと思います。


最近でこそ比較的安価でいろんな製品が出ていますが、昔は高嶺の花でしたし……そもそも本数が多いので><


若い世代の方の方が持ってる率高いんじゃないでしょうか。


オートワインダーよりタイムグラファーの方が欲しいなんて思う私は、やはり病膏肓に入るというやつなんでしょうかね?


スマホを使って簡易的に計測することができるって最近知りました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして、最近機械式にハマった初心者です。 先日手に入れたSANDOZ FLAGのカレンダー送りの方法を調べていたところこちらを見つけました。 9時→12時の方法は知りませんでした、今度試…
[一言] 当方54歳。興味深く記事を読ませていただきました。最近昔が懐かしく、Seiko 5actus ss 25石を手に入れました。デイデイトのプッシュ早送りもスムーズで日差も10秒ほどの個体なので…
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