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Under the Bridge  作者: Jackdoe
2/4

drunk

隣人はアマンダという名前の女性である、仕事は何をしているのか教えてはくれなかったが、彼女の普段着ている服から恐らくエスコートガールのような仕事をしているのではないだろうか。

彼女は目の周りは化粧をしているのかと見間違える程に濃い隈を付け、触れば折れてしまいそうな程に細い体をしている、病的なほどに。

そして私彼が女と知り合ったきっかけだが、JBに引っ越しをしてきた翌日、初仕事を終えて疲労しきった私の前に彼女は現れた、泥酔した状態で。


「なんで私の部屋に見た事ない男が居るのよ、今日の仕事はもう終わったのよ?来るなら明日来てよね」


恐らくそう言ったのだろう、彼女が言った言葉を正確に聞き取れるものは恐らくこの付近には居ないだろうと思える程呂律が回っていなかったからだ。

そもそも彼女は自分の部屋だと言っているがそれも間違いである、この場所は私が住んでいるアパートの廊下であり、私の自宅の前だからである。

普段なら何も言わず部屋に入っていた私だが、この日は初仕事を終えたという達成感と学生時代には味わうことのなかった疲労感や苛立ちなど様々な感情が入り混じり、俗に言う深夜のテンションに近い状態になっていた私は彼女に言い返してしまった。

「あんたね、こっちは仕事終わって疲れてるんだよ、お前の相手してる暇があったら飯食って寝たいんだよ!そもそもここは廊下で家じゃないんだよ!分かったら自分の家帰れ!」

そう言って彼女の方を見ると青い顔をして座り込んでいた、泥酔した人間が青い顔をしている時は大抵ろくな事にならない、引っ越しした翌日から家の前を汚されるなんて冗談じゃない、そう感じた私は彼女を急いで自室のトイレへと連れて行った。


しばらくしても彼女は出てこない、もしかして中で倒れているんじゃ、と思いトイレの中へ入ると彼女が便器を背もたれにして寝ていた事は今でも覚えている、寝ている彼女を抱き起こし、寝室のベットへ寝かせその日は終わった。



翌日起きた彼女から

「昨晩はゴメンね、私酔うとああなっちゃってさ、次絡まれてもほっといていいからね」

と言われた。

しかし私はこの時不思議な事に、彼女を放っておいてはいけない、という気持ちになってしまった、一目惚れなどの言葉では説明がつかない程強い気持ち、言うなれば生存本能などに近い衝動である、なぜこのような気持ちになったのか私には分からない、しかし確かにそう感じたのである。

それ以来私は毎朝彼女の生存本能を兼ねて、と言い訳をしながらどんなに忙しい朝でも彼女と朝食を食べながら自分の事や近くで起こったことなど、何気ない日常会話をするようになった。


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