第5ゲーム
ピンポンパンポン。
「最終ゲーム、宝探し。この校舎内に複数の野球ボールを設置した。各ボールには0、1、3、5の数字のどれかが書いてあります。この数字の合計が多いチームが1位となります。ただし、ボールを見つけるだけでは得点になりません。赤、青、黄、緑の色をしたかごが、どこかにあり、その中に入れてはじめて得点になります。制限時間は1時間。それでは、スタート。」
「みんなボールを探しつつ、かごを探して、青色のかごを見つけたら全員に連絡、青以外のかごの場所も分かったら教えてくれ。妨害できるかもしれない。全員バラバラに探そう、行くぞ。」
俺は最終ゲーム、あることを考えていた。
俺はそのまま1階に降りてきた。これかボール。0かよ。
その後いくつかボールを見つける。
5分後。
ブルルル。
着信:鈴木 里佳
青のかご3階の物理教室。
向かってる途中。
ブルルル。
着信:平山 希美
緑のかご4階、図書室。
3階の青のかごに見つけたボールを入れた後、4階の図書室に…。緑のかご、確かにあるな。
ゲーム開始から40分。
俺はモニターを見に教室へ。
「今はこうなってるのか。よし。」
平山に電話をかける。
「平山、緑のかごの前に行って、簡単にボールを入れさせるな。出来るよな?」
「…分かった。」
「俺もすぐに行く。」
平山と合流。
「残り20分。緑チームを徹底的に潰す。」
「どうして緑?赤のかごの場所も分かってるんだよ?」
「ちょっと考えがある。今、モニターを見てきた。1位はダントツで青、俺たちだ。ほかのチームはまだ裏切り者が誰か分かってないみたいだ。9人全員で参加してる俺たちに対して、ほかのチームは8人+裏切り者の状態だ。残り20分。まず俺たちの1位は確実だ。」
「それは分かったけど?」
「まぁ、終われば分かるよ。」
その後20分間、俺と平山で緑の妨害をした。
そして、1時間。
「ゲーム終了です。1度教室にお戻りください。」