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落第学園  作者: 雨宮ヒカル
学園との出会い~ゲームバトル~
2/13

第1ゲーム

「5116?何の数字だ?」

「名前と関係あるとか?」

そう言ったのは平山。


ピンポンパンポン

「第1ゲーム、かくれんぼ。制限時間1時間、各チーム1人鬼を決め、ほかの8人は隠れてください。別のチームの鬼に見つかったらリタイア、リタイアした人は体育館に集合してください。1時間経った時点で見つかってない人数の多いチームが1位となります。なお、各チームの教室にモニターを設置しました。このモニターに詳細な情報が出ますので、裏切り者探しに役立ててください。では5分以内に鬼を決め、ほかの人は10分以内に隠れる。そこから1時間となります。それからみなさん、教室の隅の箱にスマホがあります。自由にお使いください。また後程。」


「涼太、どうする?」

健吾が聞いてくる。

「まずは鬼を決めよう。どうやって決めるか…。」

「ほかのチームの人をいかに多く見つけられるか。」

大沢の言う通りだ。責任重大なためか誰もやりたくなさそうだ。

4分経過。

「私が鬼やる。」

立候補したのは平山。

「よし、頼む。」

そして5分経過。と同時にドアが開く。

「みんな見つからないようにな。」

渡辺が真っ先に出て行った。

平山がドアに近づくと閉まる。

なるほど、鬼は出れないのか。


10分経ったな、俺たちも見つからないように頑張るけど、1人でも多く見つけてくれ、頼むぜ平山。


開始してから10分。どうなってるのか全く分からいな。場所を移動するのもありだが、リスクもある。移動中に見つかったらアウトだ。

この間に裏切り者が誰か考えるか。

5116か。平山は名前と関係あるかもって言ってたけど、その可能性はある。あの紙にはメンバーの名前しか書いてなかったからだ。

平仮名、カタカナ、漢字、アルファベット…。さっぱりだ。


30分か。ちょうど半分だな。

そういえばスマホ…電話だと声でバレるかもしれないがメールなら大丈夫じゃないか。


俺は4階の図書室でまだ見つかってない。どんな感じだ?


返信:相川 健吾

俺は結構場所を移動している。こっちもまだ見つかってない。


なるほど、俺も移動するか?

残り20分か。

ブルルル

ん?誰だ?


平山 希美

みんなにも聞いてるんだけど、隠れてる時にほかのチームの人見てない?


返信:4階の図書室に隠れているけど見てないな。でも、少なくともここには誰もいない。


返信:平山 希美

わかった。ありがと。


あいつ頭いいな。誰か隠れてる時に見てるかもしれない。それは思いつかなかった。


残り5分。このまま行けるか?と思った時。

ガラガラ

ドアが開いた。平山には誰もいないって言ってある。来るわけがない。となるとほかのチームの鬼か?ヤバい。

本棚の影に隠れながらこっそりと入口の方を見る。黄色いジャージ…。

残り4分、こっちに来るな。

足音が近づいてくる。ここまでか…。

「新田君。見つけた。」

え!?

「俺は鬼だ。残念だったな。」

「ここ、誰かいた?」

「いや、今のところはいないな。」

「私も調べていいかな?」

「別に構わねえよ。ここに俺らのチームの奴は隠れてないからな。」


ピンポンパンポン

「かくれんぼ終了です。各自教室へ戻ってください。」

危なかったがなんとか見つからなかったな。


「平山、何で図書室に来たんだ?」

「黄色チームの人が図書室に入って行くのが見えたからね。」

「そっか。でもマジ助かったわ。」

「そういえば、教室には隠れられなかったんだね」

「そうなのか?」

「最初に意外と逃げないで教室にいるんじゃないかって思って、ほかの教室入ろうとしたらドア開かなくてさ。自分のチームの教室はそんなことないみたいだけど。」

教室に到着


モニター確認

残った人数:赤6人、青2人、黄3人、緑5人

結果

1位:赤5点

2位:緑3点

3位:黄1点

4位:青0点


鬼が見つけた数

赤:青3人、黄1人、緑0人

青:赤1人、黄4人、緑2人

黄:赤0人、青2人、緑1人

緑:赤1人、青1人、黄0人

となっていた。


「俺ら最下位スタートかよ。」

渡辺が嘆く。

「希美が1番見つけてるのに…。悔しいね。」

木下の気持ちも分かる。

「仕方ない。切り替えて行こう。」

そう励ますしかなかった。


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