結末
バスッ。
平山はマットの上へ。
「間に合った…。」
「あ、ありがと…2人とも。」
「健吾、どうして?」
「負けたからな…。もう、敵意を持っても仕方ないから。」
「健吾、ちゃんと説明しろよ。この学園とお前の関係。」
「最初は羨ましかっただけだった。涼太は俺より、成績もいいし、運動神経も俺よりはいい。それになにより、リーダーシップがある。引っ込み思案の俺から見たらそれが1番羨ましかった。それがだんだんと、嫉妬って言うか妬みかな。そんな気持ちに変わったんだ。そういう気持ちが、この学園の原動力らしい。まぁ、負けたし、俺の妬みも消えたよ。」
「…健吾は?」
「俺は負けたから、この学園からは出られない。吸収される。」
「なぁ、ポーカーの時、お前終了10分前にハートの情報教えてくれただろ?なんでだ?」
「あのまま行っててもよかったけど、最後ダイヤ見つからなかったし、俺は全部のカードがどこにあるか把握していたからな。ダイヤ以外に変えれば、勝てるかと思ったんだ。あのまま2勝0敗で終わったらつまらないだろ?最後にこれだけ言っとく。ゴメンな、俺の勝手な気持ちでお前ら巻き込んだ。本当最低だな。じゃぁ、お前ら戻すよ。」
「ちょっと待てよ。ポーカーの時、全てのカードを知ってて俺たちに教えたってことは不正だろ?ノーカウントだ。1勝1敗1分ってことでいいんじゃないか?みんなで戻ろうぜ。」
「そうだよ、相川君、みんなで戻ろう。」
「…お前ら…どうして、俺、凄い迷惑かけたのに…。」
「友達だろ?何があってもな。」
「…あぁ、悪い、みんなで戻る。」
そして俺たちは、戻ってきた。
いつもの学校、いつものクラス。
「涼太、おはよう。」
「おはよう、健吾。」
健吾とはあれから更に仲良くなった気がする。
落第学園、それは妬みがあるところに現れる学園。いつでも妬みを探して移動している。
決してなくなることは…ないだろう。
次はどこに現れるのだろう……………。




