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50音順小説

南の島のみなみちゃん 50音順小説Part~み~

作者: 黒やま

ミンミーンと蝉の鳴き声がそこらかしこから聞こえる八月上旬。


※これは日本の最南端に位置する島にもし小さな村1個分ほどの面積と施設と住民がいたらという

設定での話しでありさらにそこに住む日向家の日常を描いた物語である。


「あっついなー、うん、今日もいい天気だ♪」


彼女は日向(ひゅうが)南海(みなみ)(13)中学2年生。


今日も朝から元気いっぱい、太陽の光をいっぱい浴びる。


日本最南端の島の中でもさらに南に家がある南海の家は南国らしい佇まい構えをしている。


つまり最南端島の最南端家ということは日向家が事実日本一南に家が存在する一家ということである。


「珍しいじゃん、お姉が一人で起きられるなんて。」


ガラリと戸を開けて部屋に入ってきたのは同じ寝室で寝ている


妹の日向(なぎさ)(12)中学1年生。


「ふふん、今日はなんてったってアニバーサリーなんだから❤朝から気合も入っちゃうよ!(^^)!」


「あぁ、そういうことか。」


一人おおはしゃぎする南海に渚は合点しそのままスルーする。


「ちょっとちょっと!そ・れ・だ・けぇ~??」


「一週間も前から分かってたことだし。」


「ちぇっ、まぁいっか。」


そこに第三の声が聞こえてきた。


「渚ー、ご飯できてるわよー。はやくいらっしゃーい。」


「はーい。」


南海も急いで着替えて二人で居間に向かうとすでに残りの家族が集合していた。


「あら珍しい、南海今日は早いのね。いやだわぁ、雨が降ってくるのかしら洗濯物干せないじゃない。」


「南海☆渚☆おはよう!!いやぁ、日曜の朝から家族全員顔を揃うなんて久しぶりだな)^o^(」


(ジャガジャンッ)


洗濯物の心配をしているのが母南波(ななみ)(40)、茶目っ気たっぷりの挨拶をしているのが


(なぎ)(41)、その横で三線を弾いて終始無言なのが祖母(みぎわ)(63)。


「だってお父ちゃん、今日はなんたって~??」


「ん~、今日?おっそうかそうかっ!パパ分かっちゃったゾ~~!(^^)!」


カレンダーを眺め今日の日にちに記されている文字を見て


ようやく南海の言いたいことが理解できた凪は人差し指をピンッと立て


得意そうに満面の笑みをした。


「なら南海、いつごろ出かけるの?なるべくそろそろ港に到着する頃だと思うわよ。」


「おっといけねぇ☆こいつはてぇへんだっ!」


そういうと南海は渚も促して急いで朝食を食べると港へ向かって勢いよく飛び出していった。


「では往くぞッ、渚!いざ、我らの待ち人がきたるぞ^^」


「はいはい、じゃあばあちゃん、父ちゃん、母ちゃん行ってくる。」


「はーい、二人とも気を付けてね。あとよろしく言ってといてよ。」


「いてらー(^O^)/」


(ジャジャンッ)




所変わって漁港、ここに一隻の船が停まっていた、それは南海が待ち望んでいた船であった。


目をキラキラさせて船に近づくと中には一年ぶりに見るあの人がいた。


「アマさーんっ!!おっきゃえり~!!」


「おかえり、アマさん。」


「おぉ、二人とも久しぶりだね。」


「アマさん!早速なんですがアレよろしいでござんすか?」


「あぁ、アレね。よっしゃー了解!」


その男性は名を天野(アマノ)琥珀(コハク)といい、船で世界を転々と廻り


一年に一度、故郷に帰ってきてはまたすぐ旅に出るということを繰り返していた。


なぜこんなにも彼の帰還が待ち遠しかったかというと、南海の想い人というわけではなく


彼の作るパフェにあった。


「はい、おまたせ。」


「キターーーーーーーーー\(^O^)/AMAパフェ❤」


AMAパフェとはさくさくのコーンフレーク、ジューシーなパイン・マンゴー・オレンジに


たっぷりの生クリームとうにが使われた琥珀特製のパフェであり


一見合わなそうな食材だがこれがまた絶品なのだ。


「一年に一度、アマさんが帰ってきたときにしか食べれないまさに幻のパフェ☆彡

 この美味しさはクセになるッ!忘れられないッ!」


「最初はどうかと思ったけど、これがどうしたものか美味しいんだよね。」


ふたりがもぐもぐと食べているとぞろぞろとAMAパフェファンの面々が集まってきて


港はごった返していた。


AMAパフェも多くの人に食べてもらい、琥珀が旅立つ時間が迫ってきた。


「パフェも皆にふるまえたことだし、俺はそろそろ新しい町に行くよ。」


「じゃあ、アマさん。また来年ねー来るときはちゃんと連絡してね(^O^)」


「来年もよろしく頼む。」


そういって琥珀は出港し、二人を含む日本一南に住む住人は


来年にまた来る日を AMAパフェを 楽しみに待つのであった。

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