ーーそして、そこには何も残らなかった
物凄く久しぶりの投稿です。
ネタty……コホン、メモ帳を無くしてしまい自分が完結させていた物語と少し変わると思いますが、暖かく見守ってくださいましたら幸いです
『やあ、こんにちは。久しぶりだね』
何処からともなく聞こえてくる声。
ー君は誰だ?
『僕かい?ここにくる前にも一度会ったじゃない。僕は-----』
声は雑音によって遮られた。
「……ん……ゆ…く、ねえ優くんってば、遅刻するよ」
寝ぼけた頭を上げ、目をこすりつつ声の主を見る。急いだようにしているルームメイトの凌くんがいた
「ん、おはよう…どうはわぁ~、したの?」
あくびを噛み殺しながら言う。
「やっと、起きた。早く着替えないと学校に遅れるよ‼」
んー、学校?……
「学校っ‼ヤバイ早くしないと。凌くん悪いけど先に行っててもらっていい?」
服を脱ぎつつ時計を見ると既に針が7:50を回っていた。
「うん、分かったよ。遅刻しないようにね」
と言い残して、凌くんは登校した。
* * * * * * * * * * * * *
「は、はっ、はぁ」
(間に合うか?飯抜かしたから腹減ってきた)
と思いながら走っていると誰かにぶつかってしまった。
「っ⁉ごめん大丈夫?急いでて」
手を差し伸べると何処かで見た顔がそこにはあった。
「あら、優じゃない。このままだと遅刻するわよ」
と冷静な声色で言っているのは紅莉だった。
「?紅莉じゃないか。紅莉の方こそ遅刻するんじゃ…?」
紅莉はスカートをはたき応える
「今は保健室に向かっているのよ。」
「どこか悪---」
質問をしようとしたら俺の声に重ねるようにして紅莉が言葉を発する
「そんなことより、早くしないと遅刻するわよ。あと、卑弥子とかいう人のこときちんと見ておきなさい」
それじゃあ、と言って彼女はその場を立ち去った
(卑弥子さんがどうかしたんだろうか)
と考えていると
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、考えている余裕を無くした
* * * * * * * * * * *
ー昼休みー
「今日は飛んだ災難でしたね優さん。」
昼食時、卑弥子さんがこちらに来て微笑みかけた。
「あはは……まさかあそこまで怒られるとは思いもしませんでしたよ。」
疲労感を感じながら応える。
今日の朝、俺は結果的に言うと遅刻した。そのことにより先生はやれボイコットだの反抗だのと言い始めて、1時限目が丸々潰れた。
「ふふ、でも学校というものは楽しいですね」
「まぁ、確かにこうやってられるのも学生の間だけですからね。」
にしても、卑弥子さんは何でこんなにも学校を知らないような口調なのだろうか。
という疑問を持たせた。
「ええ、本当に。ーーもう、悔いは残らないような楽しい生活です。」
卑弥子さんがおかずを突きながら言う。
だけど、俺にはきちんと聞き取れなかった。
「卑弥子さん、何か言いましたか⁇」
「いいえ、それよりも早く食べてしまわないとお昼休みが無くなってしまいますよ」
そこからは雑談と昼食の続きによって昼休みは終わった。そして、その時に見せた卑弥子さんの笑顔は今までの中で一番綺麗で清々しかっただろうーーー
ー放課後ー
「皆さん、もうお帰りになりましたか。そろそろ私も帰りますか。」
そう言って卑弥子は誰もいない教室を見渡しながら立ち上がった。
「学校とはこんなにもいい場所でしたのね。私はこんな場所も知らずに生活をしていたなんて…何だか少し寂しい気がしますね」
独り言が一人残った教室内で聞こえてくる。
外には、部活をしている者や下校している生徒達もいた。
「さてと、早く帰りま…せん……と」
と言って卑弥子は椅子に座った。いや、座らざるおえなかった。
(……何で....しょうか…?急に眠気…が……)
そこで彼女は目をつぶり、そして消えたーー
「ふぅ、まず一人か。さあて、これからどうなることやら」
保健室から卑弥子を見ていた彼女は呟く。
ーーそして、そこには何も残らなかった。
翌日、優はこのことを知った。そして……
読んでいただきありがとうございました。
久しぶりの投稿で変な点があるかもしれないので修正をするかもしれません