学校⁉
前回からの続きで、朝食後から始まります(*^◯^*)
鳥のさえずり、川のせせらぎ、森の木々のざわめく音の中とても美味しい朝食を堪能した
「ご馳走様でした」
他のみんな(響子さんと卑弥子さんは起こしにきてくれたので別)は食べ終わっていた。
「お粗末さまでした。」
食事中の卑弥子さんと近くの川で食器洗いをしていた凌くんが言う
「2人が作ったの?」
「「はい」」
だとしたら、凄いなぁ。食材の限られる中でこんな美味しいご飯を作るなんて
「とても、美味しかったよ。卑弥子さんは料理してそうだったから分からないでもないけど、凌くんが料理上手とはね。コツとかあるの⁇」
凌くんは、少し嬉しそうにして言う
「コツというか慣れです。親が共働きだったので食事中とかは、よく自分が作っていましたから」
そういや、凌くんってあんまり他のみんなとも話すとこ見たことないな
「それでも、凄いよ。あと、同い年なんだし敬語はなしにして仲良くやろうよ。ね」
何か、躊躇してるぽかったけどいい答えが返ってきた
「うん。こちらこそよろしく、優くん」
彼はちょっと照れるような、嬉しそうな顔をして言う。男同士の友情の固め合いが終わった時に卑弥子さんと響子さんの食事も終わり
奴宮くんに呼ばれ一同は集まる。
「よし、全員きたな。これから、もう一度探索をする。そこで別れて行動をしようとおもーーー」
話をしてる中でさっきのことを思い出す。あの声と視線を
「おい、佐野。聞いているのか?」
奴宮くんが呆れたようにして尋ねる
「ごめん。少し考えごとをしてたんだ」
少し、興味がそそられたのか奴宮くんが反応する。
「ほう、考え事とはなんだ?関係無いことではないだろうな?」
あの声のことを言うべきか。でも、不確か状態でみんなに告げるのも。しかし、あの部屋の関係者かもしれない。いや、声のことははぶいて言おう。
「いやね、ここから先に何がいるか分からないから別れたり単独行動は控えてなるべく全体で行動した方がいいかなって」
当然のごとく反撃が返ってくるわけで
「それだと、無駄な時間を過ごすだけだ」
「でも、別れて行動して行方がわからなくなったら連絡のしようがないし。それに、みんなで行動すれば集まったりする必要もなく誰がいるかもすぐに分かるよ。」
と言うとムッとした表情で同意する
「確かに、無駄に人を減らしたり,体力を使うよりかはましか。いい意見だったぞ、佐野」
と言って話を続けていく奴宮くん。
でも、やはりあの声が気になるな。
「ーーー以上だ。意見はないか? ないな。それでは、佐野が言ったとおり全体で行動するぞ」
『おーーっ!!』
みんなが勢いよく返事をする。
ー昼食後ー
卑弥子さんと凌くんの作ってくれたとても美味しい食事を終え少しゆったりしてると
慌てた様子でこっちに紗夜が走ってくる。その目は何かを見つけたように輝いていた。
「みんな~~、すんごいもん見つけたよ~」
少し息切れを起こしながらくる紗夜になんだなんだとみんなが集まる。集まったところで
紗夜が
「向こうの方にね、なんか学校があったよ」
と言う。
学校かぁ。懐かしいな………
「あれ?何で学校あるの?不思議だ」
みんなも驚くというよりも不思議がっていた。
「でも、あるもんはあるんだもん。」
いや、疑ってるわけじゃないよ。疑ってるわけじゃないよホントに。大事なことなので2回言いました。
「夜来、疑うわけじゃないがその学校はどこにある?調べる価値は少なからずあるはずだ。案内してくれ」
ただ一人、奴宮くんは少し面白そうにしていた。
「うん。みんなついてきて~」
スタスタスタスタ…………………
歩いていくこと少し目の前にはいや、視界から少し下の方に決して新しくもないが、古くもない普通の学校があった。あるということは、生徒……人がいるのか?
「佐野もやはりそれを思うか。あの学校に人がいるかどうかを」
奴宮くんもそこを思ったのか。というより、俺の心見透かされてる⁉いくらなんでも当たりすぎだろ
「それは、どうだろうな?」
不適に笑う。
うん。地味に恐怖を覚えるよ。仲間なのにね
「よし、行くぞ」
………コソコソ…うん
「どうしたんだ?さっさと行くぞ」
「ちょっと来て」
と俺が言うと不思議と不満そうな顔を出してこっちにきた。というか、芸達者な顔?と思ってしまう
「なんだ?」
と言うとみんなでさっさとエンジンを組むもちろん、奴宮くんは強制的に組ませた。そして、俺が
「いーくぞー」
と言うと、前足を出し元気で大きな声でーー
「「「「おぉーーーーっ!!!!!」」」」
気持ちよく決まる。かーっ、これだねぇ~
なんか、ビール飲んだ人みたいなこと思ってしまった。
「「よし、いくぞ」」
奴宮くんと俺の声が重なる
「「「うん」」」
そして、みんなの声も重なる。
意外と息が合っていた
ー移動後ー
「ここが、学校ですか~。」
と少しワクワクしたように卑弥子さんが言う。
うん?卑弥子さんの年って一つ上だったよね
とにかく、学校を見て回る
グラウンド……誰もいない
下駄箱……誰もいない
「これじゃあ、もぬけのからだな」
確かにそうだ。ここまで、来て誰もいないということは、休みか廃校ってことか
「一応、教室も見てみようよ」
響子さんが言う。
それもそうだな、何かあったりもしかしたら人がいるかもしれないからね。
「そうだね。みてまーーーー」
言葉は遮られた。他の人の声によって
「君たち何をしてるのかね?5時限目の授業はもう始まってるよ。ボイコットかい?若いのはいいねぇ~。とにかく行きなさいな」
眼鏡を掛けた後頭部があれな人(大人)が言う。先生の中でも授業をしないのだから教頭か校長だな……
(いや、あの見かけだとやはり教頭の立ち位置か)
と考えていると教頭?に教室まで引っ張って連れていかれた。みんなも
『2ーA』
うん?俺たちここの生徒どころか初めてきたよね。
とにかく、試しにドアを開くと
「おぉ、どこ行ってたんだ。トイレか?まぁ、いい席につけ~」
先生らしき人が言う。
だから、俺たちはここの生徒じゃないってば
はぁ~。
辺りを見回してみる。確かに空いている席がある。しかも、人数分
「……一応座ってみる?」
「…そうだな」
コソコソ話をして座ることに決定した。
疑問を抱えつつ一応、授業を受けた
ー休み時間ー
みんなで集まる。
「これ、おかしくないですか?私たちが元から在籍していたような振る舞いを先生、クラスの人たちがしてますし」
うんうん。とみんな頷く
「まぁ、いいさ。様子を見ながら色々と調べてみよう」
キーンコーンカーンコーン
「…こ…際なの…、…校を満喫……せんと」
奴宮くんが言い終わるのと同時にチャイムがらなる。
でも、卑弥子さんが何か言ってたような。よく聞き取れなかった。
「お前らー、席につけ。授業始めんぞ」
授業が終わり放課後。部活に行く人と帰る人に別れる。俺たちは部活に入ってないので帰る側なのだが、帰る場所がその…ないからどうするか考えていたところ
この学校は何と全寮制だった。学校の裏に女子寮と男子寮とあった。飯や風呂付きで
ラッキー
ともあれ、今日という1日は終わった。
みんな夢の中だ。
でも、頭の中であの『あれが新しい人たちか』という声がよぎる。
(あれ?何で、"ここ"に来たことを、知ってるんだ?)
この学校のクラスメイトたちは、みんな元からいたように接するし。
(じゃあ、他に誰かなのか?……)
しかし、考えは睡魔によって切断されたーー
読んでいただきありがとうございました
次回、卑弥子が………
お楽しみに