朝
新しく描き始めました。
案外早く終了するかもしれませんが、よろしくです(*^◯^*)
「ーーーーんっ、」
何時もくる朝。でも、その日だけは少し違った朝だった。
「……んーーっ、今何時だ?」
携帯を手探りで探すが……ない。何処かに落ちたのだろうか。辺りを見回すと何もないそう、真っ白の個室
「っ⁉どこだここ。まだ、夢の中か」
パシンッ‼
頬を叩く音
「っっ‼痛い。夢じゃなけりゃ、どこだ。」
さすがにこのまましておくのは気が引けるのでドアに手を掛け、扉を開く
すると、どこからか
『お待ちしてました』と聞こえる
不思議に思ったが気にせずドアの向こうへ
ーー瞬間
視界が真っ暗になった
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「ま、眩しい」
真っ暗になったと思いきや明るくなる
目の前には、人がいる。それも数人
「お前もあの何もない個室に閉じ込められたやつか」
思わず身構える。どうしてそれを知っている
「そう身構えるな。俺は『お前も』と言ったはずだぞ」
お前も?ということはこの人たちも
「身構えたのは悪かったよ。でもお前もってことは、君達も?」
男は不機嫌そうにして言葉を放つ
「そうだ。ここにいるやつ全員がだ。気づいたらあの部屋にいた」
男以外は不機嫌というより、心配,焦りなどを表しており、その中に動じてない人もいた。
「おかしいこともあるもんだね。とりあえず自己紹介しない?何かの縁で出会ったのかもしれないしさ」
と辺りの人に言っていると、またしても男が
「馴れ合いなど、不必要だと思うがまぁ、いい。呼ぶときに名前が分からなかったら厄介だしな。俺は、奴宮 響也だ」
よかった~、いきなり反対されるかと思った
奴宮くんに続いて自己紹介をしていく
「わ、私は、響子。奴宮 響子です」
苗字一緒ってことは、兄弟なのかな
「お前、今こいつと兄弟と思っただろ?」
奴宮くんって見かけ通り鋭い人なんだな
「う、うん」
図星だったので少し戸惑ったようにして言う
「こいつと一緒にするな。腹立たしい。」
後ろからは「兄さん……」と聞こえる。酷いな。なんか、事情とかでもあるのだろうか。会ったばかりだし掘り出すのは止めておこう
「僕は、日向 凌」
「私は、卑弥子です」
「自分は、江迎 弘希といいます」
「僕は、夜来 紗夜 (やらい さや)って言うんだ。気軽に紗夜って呼んでね~」
一通りみんなの自己紹介が終わったから俺の番か
「俺は、佐野 優よろしく。あと、三つほど質問をしたいんだけどいいかな」
「うん、別にいいよ~。することないし」
「いいですよ」
「う、うん」
「好きにしろ」
「いいよ」
「OKです」
と見事全員の許可がおりた
「えっと、さっき奴宮くんが言ってたことだけどみんなもあの何もない個室に目が覚めたらいたの?」
一同は『目が覚めたらあの個室にいた』と言う
「分かった。次は個人的な質問だけど、あの個室にいる前の記憶って残ってる?俺はうっすらとしか残ってないんだけど」
ここがやはり、疑問に思える。昔のことはともかく最近あったようなことまであまり思い出せない。というより、最近のことかも分からない
「あぁ、そうだな。俺もそのような感じだ」
奴宮くんが言うと、みんなも同じような答えだった。
「ありがとう。あと一つは、興味本位だけど卑弥子さんってあの歴史にでる卑弥呼?」
というと、不思議に思ってた人はやはりいるらしく質問の返答を期待するようにして卑弥子さんを見る
「私は、卑弥子。呼ぶではなく、子どもの子ですよ。でも、卑弥呼の『子』どもかもしれませんね。卑弥子だけに」
ふふふと上品に笑いながら言う卑弥子さん、綺麗と思いながらも子供らしさも見せる
メルヘンというか、冗談が好きそうな人みたいだ。
ちなみに、僕らは殆どが同年代だった。
卑弥子さんが1つ上、響子さんが1つ下ということだった。ちなみに、俺は17歳だ。
と思っていると次は卑弥子さんが質問をしてくる。というか、苗字は無いのだろうか。気にしないでおこう。
「あの、ここからすぐに出られるとは、考えられないのですが、そのときはどうするのでしょうか?」
単純であり、皆が見落としていて大事な質問だった。
「とりあえず、少し探索してみよう。」
今、気づいたのだけど周りは自然と海だった。あの個室のことがあったので驚くにも驚けなかった。みんなもそんな様子だった。
そして、俺たちは歩き出した。ここから出てもとの自分たちがいたところへ戻るため。更に、もしものことを考え食料や寝床を確保するために
読んでいただきありがとうございました。