反捕鯨団体の主張を聞いた上で読んでいただけると、意味が分かります。
宇宙人が突然来襲し、これから人間を食料として捕獲する事を記者会見で宣言しました。
律儀な宇宙人です。これから大虐殺を始めるとゆーのに、その大虐殺を始める対象である我々にわざわざ説明する機会を設けるなんて。
インタビュアー:「何故対象が人間なのですか?」
白人のインタビュアー(女性)が質問。
宇宙人A:「知能が低いからだ」
一瞬、会場がざわめく。宇宙人の主張は以下の通りです。
・人間は地上で最も知能の低い生物である。
・自分が住む家をわざわざ壊すバカがいるか?地球人は地球上でしか暮らせない(とゆーか、地球外で生活する事すらできない)にも関わらず、その母体である地球を破壊する事を、自ら率先して行う。
・戦争って何?意味わかんない。共存能力あります?
・つか、登場してから400万年も経っても、今だに宇宙船すらロクに作れない
知的生物なんて、地球人ぐらいだぜw(宇宙基準)
その他理由として、
・異常な繁殖力(宇宙基準では無駄に繁殖するのはバカの証拠らしい)
・地面から取れた油(石油の事か?)で、乗り物動かしているのなんて、失笑の対象にしかならんよ。しかもそれを巡って争う?戦争までする?もー、笑うに笑えない。バカですよねw
宇宙人はそう言って、腕を胸の前で交差させ(X字のように)指先だけを内側に向け、その指先で鼻の両端を挟むように上下に撫でました。
どうやら『笑い』を意味してるらしい(宇宙人的に)
「地上で一番邪魔な生物は人間なんですよ」
と、宇宙人B。マイクを手にして。
更に彼らが言うには、牛を食料としてる僕らが、とてもじゃないが許せないそうです。
宇宙基準では牛は神聖な生き物で、それを食料とするのは、野蛮人。かような蛮行を行う人類は、殺戮の対象としても、宇宙世論的に非難を浴びる事は、まず無いそうです。
牛は寡黙で、自らの運命の全てを受け容れる謙虚さを併せ持つという。表現をしないだけで、その知能は大変に高度で、直接脳の信号からその思考回路を解読できる彼らは、それが十分に理解出来るそうです。
多彩な思考力を有する彼ら。ただ、人間のようにそれをひけらかす事をせず、寡黙に自らの運命を受け容れ、健気に草を食む彼ら。
人類は牛のその謙虚さにかこつけ、牛は頭が悪い → 食料としても平気 → 挙句、狭いオリに
閉じ込め、劣悪な合成飼料だけ与え、食料としている。牛を食料とせず、神聖な生き物とし尊重
している彼らにとっては、我々人類の牛を食料とする営みは、許されざる蛮行だそうです。死に値すると。
「美しい地球を守る為にも、必要な事です」と、宇宙人B。「地球にとっては、人間が一番のダニっすからね!」と、宇宙人B。手をクロスさせながら。
且つ、宇宙人の寿司バーに「ヒト」というメニューは既にに追加されているそうです。
サンプルとして捕獲された人間の肉で、寿司を試験的に作ってみたところ、それはもう大変に
美味で、宇宙中の愛食家が今か今かと待ち望んでいるそうです。
彼らは、「人間処理加工工場」の映像も見せてくれました。サンプルとして差し出された128人の人間達です。
ベルトコンベアーに皮を剥かれた状態で、並べられた彼らは、処理ロボットによって、次々と首や内蔵が切断され、食べやすい形にカットされていきました。そして「にのうで」「もも」「でんぶ」とか書かれたプラスチックトレイに次々とパックされていく様子が映しだされていました。頭部は食料と出来る部位が少ない為、そのまま処分されると言ってました。大きめの湯船ぐらいの大きさの容器に次々と捨てられていく人間の頭部。ゴロリと横たわるその頭部はもはや物体にしか見えませんでした。
そこに黒いプロテクトスーツに身を固めたいかめしい男達が大声と共になだれ込んできました。たぶん、米軍かどこかの特殊部隊だと思われます。どこかで見たような映像です。最後の抵抗。宇宙人に発砲しました。
瞬間、宇宙人の周囲に、薄透明な球状の幕のようなものが現れ、その弾丸をたやすく弾き返しました。(バリア?)
そして宇宙人の方が、人差し指(といっても三本しかないので、何指かは不明ですが)を自分の眉間から口元まで、すーと指を走らせました。
再び男性に目をやると、体が真っ二つ、見事に縦に切断され(それも頭頂部から股間まで一直線に)どくどく血を流しながら、痙攣してました。
どんな武器でしょう?想像もできません。
「さあ、始めましょうか」
宇宙人はそういって席を立ちました。
横を向くと、僕以外、白人、黒人、みんな真っ二つに切断されてました。
と思ったら、僕も切断されてました。意外と死んだ後も、意識ってあるんだなーと思いつつ、今回のレポートを終えますね。ではまた。(読まれる機会があれば)
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