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ぶみ

掲載日:2026/07/02

ぶみ。


効果音。


ぶみ。


何が起こった?


潰れた、折れた?


どんなもの?


もちもち?硬い?


どんな音?


ぶみ。


ぶみってどんな音?


機械っぽい?自然っぽい?


それとも


「鳴き声?」


人里離れた山に一人の少女。

はぐれちゃったのかな?

ぶみ。


「お母さん……お母さん……!」


泣いちゃった。

怖いのかな?

何が怖いの?


「助けて……」


大丈夫、もう怖くなくなるよ。

僕が助けてあげるから。


「殺される……!」


小鳥が鳴いていたのに、鳴き声が聞こえなくなった。


ぶみ。


鳴き声。


ぶみってなぁに?


大丈夫だよ。


大丈夫。


ある山に「ぶみ」が二つ。


逸れた親が私を探してる。


でも、もうぶみは大丈夫だから。


あの村、私がもういけない場所。

おばあちゃんが何か話してる。




「山に行く時は気をつけるんだよ


風通しがいいのに、鬱蒼とした森……気持ちが悪い森だ。そんないつもの山にはないような森に踏み入れてしまったら、小鳥のふりをするんだ」


「……詩織姉ちゃんは小鳥のふりをしなかったの?」


「……お前の姉さんはいなかったんだよ」


「いたよ、おねぇちゃんはいたよ!」


「いなかったんだよ、お前の姉さんは……私の弟もね」




皆んな諦めちゃったね。


大丈夫だってば。


ぶみは余生を楽しく過ごしたよ。


「ぶみ。」


楽しかったってさ。

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― 新着の感想 ―
小鳥のさえずりが消え、森に「ぶみ」という奇妙な音だけが残る場面がぞっとしました。「山では小鳥のふりをしなさい」という言い伝えと、帰らない者が最初から存在しなかったことにされる村の掟が重なり、短い中に深…
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