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ブルーウォーター公国物語(続グランディ王国物語のそのまた続き)  作者: 雷鳥文庫


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知らぬは本人ばかりなりで、話が進んでいくような。

誤字報告ありがとうございます

 次の日曜日、エリーフラワー様のところにお邪魔しましたよ。

私は毎日が日曜日だけど、エリーフラワー様はカレンダー通りだからね。


「キューちゃんから聞きましたぞ!なかなか大変だったでごわすな!」

「エドワードー!そうなのヨー!」

バシーン!ガシーン!

抱擁する二人。相変わらず仲良しである。


「はい!ランちゃん!バシーン!アスカちゃん!ガシーン!」

まねっこしてミネルヴァちゃんがランとアスカに交代で抱きつく。

ほのぼのである。

「では、サファイア。ランちゃんとお絵描きしなしゃい。アスカちゃんはわたしとお絵描き。」

「はい。」「あい。」


流石ミネルヴァちゃん。二つのテーブルにわかれてお絵描きを始めた。

そして、にやり。

まったく弟思いである。

五歳にしてこの仕切り。彼女は前世持ちでは無いのである。凄いなあ。


サファイア君をじっと見る。この子はラン達より半年くらいお兄さんだ。学年は一個上になるけども。

歳周りはぴったり。


フロル王子様は三つ上で三学年上。

中等科や高等科ではすれ違う。やはり彼には新たな出会いがありそうである。


「ホホホ。楽しく遊んでいるようね。」

エリーフラワー様も御満悦だ。


「なかなか大変だったみたいですわね。サードさんもレプトンさんも女難の相があるのかしら。」

否定できません。

「でも、レプトンさんはアキ姫様と上手くいくのではないですかな!

学園でご一緒しますが、あの方は悪い方ではありませんぞ。」

「ええ、ダーリン。貴族の結婚としての見合いだったら、すぐにまとまるでしょうね。」

エリーフラワー様が麦茶に口をつける。

「美味しいですわね。レイカさんのお土産の麦茶。今度売り出しましょうね!

妊婦さんにも安心、マタニティシリーズとして。

ウチで製造販売をやりますから、売り上げの一部をレイカさんに。」

「あら、まあ。ふふふ。」

お小遣いゲットだぜ。


「ま、それは良いとして。問題はレプトンさんはカレーヌ様が好きでしょ。」

アンちゃんが真面目な顔で言う。


大国マナカ国のアアシュラ様からの希望で、ヴィヴィアンナ様も御尽力されている縁談だ。

断れるだろうか。いや、断っていいのか。

まず、カレーヌ様にその気はない。レプトンさんには気の毒だが彼女との縁はないと思う。

ではここで気持ちを切り替えることも、彼には必要ではないのか。


「難しいわね。だけどアキ姫さまは肝っ玉母さんタイプで私は好きよ。」


確かに。豊かな栗色の髪は縦ロールでいかにも深窓の令嬢だけども。そのつぶらな水色の目は愛らしい。

色白で少しぽっちゃりさんだ。女の子らしくて良い。

白ムチでマルぽちゃって言い方が昔あったが、そんな感じである。


あの攻撃的なルルゥ姫とは正反対である。あの子はカマキリのようだったよ。



「研究所や学園の若いスタッフに、人気がおありになるけども、身分のことを考えるとなかなか難しいわよね。

レプトンさんは良いお相手よ。リード様の信頼も厚く、人柄も良い。」

それはそう思う。


「今度ね、私がアキ姫さまを連れてヴィヴィアンナ様のところに行こうと思うのよ。」

「ははあ。レプトンさんも同席される訳ですね?」

「ええ。龍太郎君やメリイさんも連れてきてもらうから、付き添いね。」

「なるほどねえ。お友達の輪を広げるわけですか。」

アンちゃんが頷く。


「アキ姫さまがコチラでお友達を増やすのはアアシュラ様のご希望らしいのよ。

私や、レイカさん、そしてメリイさんとね。

とりあえずお茶会。

表向きは妊婦のヴィヴィアンナ様の無聊をお慰めするという名目で。」

「ああ、それじゃあカレーヌ様は呼べませんな。

レプトンさんとアキ姫さまを接近させなくてはなりませんからね。」

したり顔になるアンちゃんだ。


ほんと、それ。

アキ姫さまそっちのけで、カレーヌ様にデレデレされてはたまらない。ダメ、絶対。


「しかしでござるな。アキ姫さまはこの縁談をご存知かも知れませんが、レプトンさんはどうでござるかな?」


ほんと、それもそう。

レプトンさんは何も知らされてないだろう。

「でもね、三人の女官達とはとくに何も無いみたいよ。」

アンちゃんが腕組みをしてる。

「シンゴや、イリヤや、セピアとか、ハンゾーからも報告があがって来てるけどネ。」


うーん、レプトンさんにその気はなくても三人官女の中には本気でカレに惚れてる娘さんがいるのでは?


「そのうちリード様から正式に縁談の打診があると思いますね。レプトンさんがアキ姫さまに慣れたころね。」

アンちゃんがそう言うなら、そうなのだろう。

「慣れたころかあ。猫ちゃんのトライアルみたいでごわすな。」

エドワード様。上手い事言ったぜ、みたいなドヤ顔ですね。



「ほほほ。とりあえず、メリイさんに話を通してヴィヴィアンナ様のところに行きましょうね。」


エリーフラワー様の発言に皆様頷くのであった。

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― 新着の感想 ―
外堀が埋められて、それで本人が幸せなら、囲い込まれたと感じないならいいことなんですけど。本人の気持ちを無視した形になるとどうなんでしょう、幸せと思いながらもどこか釈然としない思いも残りそう。(ヤンデレ…
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