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ブルーウォーター公国物語(続グランディ王国物語のそのまた続き)  作者: 雷鳥文庫


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夏のお嬢さん。ツンデレがとっても素敵よ、刺激的さ。

 エドワード様が私を見て促す。

「ではレイカさん、参りましょう。

おおそうだ、是非カレーヌ様もご一緒に。

エリーフラワーも喜びますぞ!きっと王妃様も。」


ニコニコしているエドワード様。その笑顔にはなんの曇りもない。

100%善人というのはこんな人の事を言うのだな。

キューちゃんに好かれるわけだ。


「ええっ、私も?光栄でございますけども。」

「是非行ってらっしゃいませ。カレーヌお嬢様。お子様はこのぺー爺が見ておりますゆえ。」

ぺー爺がうやうやしく頷く。

「ウチの孫と遊ばせますわ。」

母も微笑む。

「オッカサンや子供らの警備はオレにマカセテネ。

ネ、ミンナデお祭りを回ろうネ。」

龍太郎君は母の肩に乗った。


まあっ。それは安心。


と言う訳で私とカレーヌ様は、王妃様とエリーフラワー様が待つ控え室へと赴くことにした。

「じゃあケイト。ハミルトンと店番お願いね。そのうちリンやルイも来るから。」

「はい、カレーヌ様。」


覚えているかな?リンさんルイさんとはカレーヌ様のところで働く元、砂漠の民である!


「そうだ、ミルドル。クラスメイトなら、リンさん達が来るまで警備がてら手伝ってあげるでござる。」


「はい、エドワード様。」

「あらあ、それは助かるわ。ハミルトンは品出しもあるしねえ。ペー爺は子守だし。」

手をたたいて喜ぶカレーヌ様。


「えっ!なんでミルドルなんかと!」

眉間にシワのケイトちゃん。


「はあ?なんだよそれ。エドワード様、オレの手は要らないらしいです。」

拒否られてムキになるミルドル。

「そうか?でもなあ。このあと酔っ払いが増えたら物騒でござるかと。見習い騎士の制服を着たミルドルがいれば抑止力になるかと思ったでごわす。」


「エドワード様、じゃ俺がヘルプに入りましょうか。」


ニヤニヤして現れたのはセピア君じゃないか。

悪い顔して笑ってるぞ。


「ミルドル坊ちゃんに敵対するお嬢様なら、しつけて、いや、面倒をみてやりますよ。

もちろん、寄ってくる有象無象は蹴散らしますから。商売の邪魔はさせません。」


「でもなあセピア、君は女癖が悪いと聞いたでごわすよ。」

ため息をつくエドワード様。


「え?まさかこんな子供には。」

困惑したリッキーの声にセピア君、ペロリと舌を出してる。

そして、チラリとケイトちゃんを見る目つきがエロい。

「え、ちょっと、マジっすか?」

流石にドンの声が硬い。

「み、ミルドル…て、手伝わなくてもいいとは言ってないわ。」

赤くなったり青くなったりするケイトちゃんだ。

「く、クラスメイトなんだから一緒にいてもいいわよっ。」

下を向いてモジモジしている。

「はあ?何だよそれ。」

すっかりシラけているミルドルだ。


「そうかそうか!オレの出番はないってことか!」

セピア君が頭を縦に振る。

「うむ、その様でござるな!ミルドル頼んだぞ。」

「はい、エドワード様、()()()()()()お店をお守りいたします。」

もう。ミルドルも意地になってるな。


ケイトちゃんは真っ赤になってうつむく。

「そ、そうね。お店の為だもの。別にアンタに残って欲しいって言ってないんだから。

で、でも仕方ないものね。」


それを見てカレーヌ様の口元があがる。


「じゃ、我らは行くでごわすかな!」

「ミルドル、じゃあな。」

「おう、ザックにリッキー。ドン。またな。」


……何だかとても甘酸っぱい物を見た。


「ねえ、貴方達。」

少年達に声をかけるカレーヌ様。

その声は楽しそうである。

「はい、カレーヌ様。」

「ケイトはミルドル君に気があるのね?」

「バレバレっすよ。」

「気がついてないのは本人ミルドルばかりなりです。」

「最初は成績で張り合っていて、そのうち本気で気になったみたいで。」

「いつも、一方的に絡んでくるんですよ。」

「ガキだね、アイツ。」

ばっさりである。同級生男子にガキ扱いされるケイトちゃんだ。



「セピア、子供をからかうものじゃないでごわすよ。」

なるほどね、ワザと嫌な大人を演じたのか。セピア君。

「すみません、エドワード様。どうしてもねえ。あんなガキくさいのを見せつけてられるとイジリたくなるんですよ。」


そこで真顔になった。

「自分の気持ちに素直にならないガキって、イラつきます。」


命短し恋せよ乙女かあ。


「明日もまた、会えるとは決まってないのに。」


おや、本当に明日という日は無いものを、か。

…きっと彼にも何か洒落にならない過去があるのだな。


「セピアはハンゾーと一緒に学園を警備してくれてるでごわすからな!色々と詳しいでござるな。」


「はい、エドワード様。あのケイトっての子はね、

ミルドル坊ちゃんのことを、最初は甘やかされた貴族の子になんか負けるものか、奨学金の為には成績落とせないんだ!って歯向かってただけなンスけど、そのうちね、ミルドル坊ちゃんが他の女子に人気が出てきたら、面白くないのか余計つっかかるようになりましてね。」


「そうなんです。ミルドルにきついこと言っては、後で落ち込んでいるんですよ。馬鹿だよ。」 

リッキーが眉をひそめる。


「ミルドルは歳上好きだから、クラスメイトの女子には少しも興味持ってないんですよ、レイカ様。

わりとモテてるのにね。」

ドンがしたり顔で言う。


「アイツも可哀想な奴だ。」


ザック君がポツリと言ったが、それはケイトちゃんのことなのか、ミルドルのことなのか。


わからなかった。



郁恵ちゃんの歌ですね。タイトルネタ。


文中にはゴンドラの歌の引用もありですね。森繁久彌さんが歌ってたのを思い出します。


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― 新着の感想 ―
あー、やっぱりそっちでしたか。 ツンデレはちゃんとデレがないとね。至難の道ですね。 「アイスクリーム、ユースクリーム」の意味を、「スクリーム」という映画の宣伝を見るまでわかっていなかったおバカな私で…
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