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ブルーウォーター公国物語(続グランディ王国物語のそのまた続き)  作者: 雷鳥文庫


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40/211

最後に彼はやってきた。

 メリイさんの母上、マリーさんはおめでたを聞いてものすごく喜ばれた。

私達は次の日、昼過ぎにジージを紹介にメリイさんのお家に来たのだが、

ほぼ同時にミッドランド氏とご到着された。


「まあ!良かったわね。メリイ。嬉しいわ。連絡ありがとう。

女の子なんですって?可愛いでしょうね!」

抱きあう二人。


「それでね、お母様。お願いした件だけど。

一緒に住んでくれる?」

上目使いで切り出すメリイさん。

「ええ!もちろんよ。私だけでもすぐ越してくるわ!予定日はいつ頃なの?」


「確か予定日は一月十六日ですね。」


アンちゃん。出産予定日の計算も出来るのかい?

「メアリアンさんに聞いてきました。」

あら、そう。

「来年の花見はお子様連れダナ。コノ屋敷のまわりにパイセンから桜を植えてモラッテ良かったナ。」

龍太郎君がメリイさんの肩にとまる。


さて、執事を紹介しなくては。

「それで、今日はウチの実家のツテで執事を探して連れて来ましたの。人柄は保証しますわ。」


「ジージーズと申します。ジージとお呼び下され。

旦那様。奥様。大奥様、大旦那様。

モルドール家に縁がございましてな、馳せ参じました。

早速今日からお仕えいたします。」

「そうですか。レイカさん!ありがとうございます。ジージ、宜しく頼みます。」

ニコニコのハイド君だ。


 それから、ポーリイちゃんの所に、マリーさん達の護衛をしていたルシアさんが来た。

「こんにちは。お久しぶりです。お世話になります。」

「あ、お久しぶりッス。ルシアさん。心強いッスよ。」

ふうん、二人は知り合いか。

「同室だとせまいか?ま、ポーリイはそのうちエラ妃のお付きになるからな。

宜しく頼むよ。」

アンちゃんの言葉に2人のクノイチは頷く。

「じゃ、荷物運ぶわ。ポーリイ、宜しくね。」

「うん。ルシアさん。」


そして。

「で、どうよ?ゲン・ノジョーにオ・ツナ。ここに勤める気はあるかい?

後、メリイさん。どうかな?この二人が優秀なことはワタシが保証するワ。

ハイドは大丈夫って言ったよな。」


アンちゃんに呼び出されたふたりも到着した。

ハイド君やメリイさんと対面だ。


千客万来というか一度で顔合わせを済まそうとしてるな。アンちゃん。


「アンディ様。アラン様や王妃様からもお話を伺っておりますし、問題はありませんよ。」

「こっちの方が面白そうです。保養所のジイサン達はうるさいですからね。」

あー、元忍び達だ。先輩ぶって色々言うんだね。

「メリイ様。ハイド様。宜しくお願いします。」

「ええー、ほぼ同期なのに様はやめてよ。」

「はは。ハイド様。ケジメですから。」

「私も宜しくお願いします。」

「もちろんですよ!メリイ様。貴重な転生者様に、お仕え出来るのは、またとない喜びです。」


頭を深々と下げるゲン・ノジョー君。


「俺は?オレは!?」

「龍太郎様!伝説の神獣様にお仕えできるとは。光栄でございます。」

「近くで見ると、可愛いですね。」

「ヒャッホウ。イイネ。」

オ・ツナさん達の言葉に喜ぶ龍太郎君。



では、これでメンバーがそろったと。

「じゃあ、みんな引っ越してネ。

キミ達の部屋は一階だよ。

こっちが執事さんの部屋でいいか?玄関に近いからな。

夫婦忍びはこっちだ。若干広いぞ。」


アンちゃんが段取りを決めて行く。



ガチャリ。


その時、ドアが開いた。


「やあ。メリイおめでとう。

お祝いを言いに来たんだよ。

はい、これ。カレーヌ様のところの詰め合わせ。

それでね、小耳にはさんだんだけど母上も同居なさるとか?

……ねえ。俺もここに住んじゃダメか?」


「レプトン兄さん?」

メリイさんが目を見開き、

「レプトンさん?」

ハイド君がポカンと口を開け、

「まあ、レプトン。」

マリーさんが駆け寄った。




久しぶりのレプトンさんだ。


その姿は憔悴しきっていた。


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