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ブルーウォーター公国物語(続グランディ王国物語のそのまた続き)  作者: 雷鳥文庫


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美味しい顔ってどんな顔?

「エッ。ソバが手に入るノ?ネエネエ!オイラ食べたいンダケド!モノ凄く!」


龍太郎君が戻ってきて、メリイさんの肩に乗る。

目が爛々と輝いている。

「まあ。龍太郎。まだわからないわよ。

でもあなた、ソバが好きだったものね。」

「ウン。10割ソバより8割ソバが好きダヨ。

アー!蕎麦湯も飲みてえ!」


私も飲みてえ。


「ウフフ。二人でデパートの物産展に行って、へぎそばを食べたわよね。」

「オウ。そうだったネ。」


なるほど〜あれも美味しいよねー。つるんとしてね。


「わかりました。神獣様のたってのご希望とあれば、全力を尽くします。」

「ホント?期待シチャウ。」

「神獣様のウロコで、ウチの妻は延命できましたから。」

「ええ。」

頭を下げるダイシ親子。

「アア。サリーサンも言ってタネ。気にすることナイケド。感謝の気持ちは受け取るヨ。

マ、メリイの兄さんのサードサンと今度ご縁ガアルンだし。コレからも付き合いがアルヨネ。」


「龍太郎様。サリーを宜しくお願い致します。」

「ウン。ワカッタ。オイラ女性にはソコソコ優しいヨ。」

「まあ、龍太郎ったら。」

メリイさんが顔をしかめて龍太郎君の頭を叩く。

「イテ。」

世界広しとはいえ龍太郎君の頭を叩けるのはメリイさんだけだな。

それに龍太郎君も、構ってもらって嬉しそうだ。

口元から牙を覗かせながら笑ってる。


「ねえ、メリイ。ところでカレーヌ様はおめでたなのか?」

サードさんが話題を変える。

「ええ、そうみたい。」

「チナミに男の子だよ。」

こら、龍太郎君。勝手に言うんじゃありません。


「え、そうなの。そうか。レプトンにも跡継ぎが出来るのか。」

目を丸くするサードさん。

「ええ。お母様や、ミッドランドのお義父様も喜んでいたわよ。」

「そうか…」

複雑な表情を浮かべている。

ま、あっという間のおめでただったからね。


「くくっ。どっちに似てもシスコンのお坊ちゃんになりそうだ。」

アンちゃんが忍び笑いをもらす。

だよね。カレーヌ様のお兄様のジャスティン様。

カレーヌ様ラブである。


そしてレプトンさん。

双子の妹のメリイさんをこよなく愛するシスコンである。

「そうだ。ウチもお祝いを。ねえ、アンちゃん。またダンさんに絹織物を頼んでおいたら?」

「そうねえ。でも一応ご本人に聞くか。」


ああ、こないだは同じ予算なら綿を沢山って言ってたな。

「そうですな。カレーヌ様はサリーにも良くして下さいますし。ご希望のものを御用意させていただきますよ。」

ダンさんが笑う。笑うと恵比寿さまみたいだな。

「ええ、私もお姉様と思って慕っておりますの。」

もうすぐ義姉になるのは、サリーさんの方か。


 そしてダンさんは、真顔になった。

「そういえばアンディ様。グランディで捕物があったとか。」

「ああ、まあなア。窃盗団や悪ガキどもを捕まえた。

まったくいなくなったわけじゃ無いが、治安は少しは良くなったんじゃないか?」

「海竜様も絡んでらっしゃるとか。一度お目にかかりたいものです。」

アンちゃんがチラリと私を見る。

「神殿を作るといってたから。その機会もあるだろう。

それは龍の字、いや龍太郎君が詳しいよ。」


龍太郎君が飛びまわる。

「アイツはね、以前は人間ト付き合いがアッタ。

ダカラマタ、人に寄ってくるんジャナイカ?話し相手ガイナイとツマンナイからね。」

「それは龍太郎の体験なの?」

「ソウダヨ、メリイ。」

またメリイさんの肩に乗って顔を擦り付けている。

「ここのトコロ何年か、知り合いがデキテ、話し相手が増えてウレシイよ。

パイセンと絡むか、ネモさんに頼マレルダケだったからネ。」


そうだよね。荒ぶる火龍だった龍太郎君。

メリイさんと会えて、そしてウチの母とも触れ合って。

時々ハイド君をいじったり、私や王妃と日本食を食べたりして楽しそうである。

彼はもう寂しくないだろう。


うん、たまにはグラッシーに会いに行くか。

彼はシードラゴン島を出て、ひとりなのだから。


「ネエネエ。カレーヌ様に提案シタラ?

グラッシーの形のお菓子を作ッタラって。

サブレなんかイイヨネ。売レルンジャナイ?」

「それは良いですな!神殿を見物したらお土産に海竜様サブレをどうぞ!お泊まりはグラン湖近くの温泉で!ですな!」


ほほう。ダンさんの商魂にも火が付いたようだ。

いいね。グラッシーサブレ。

「フフ。オイラに試作品を沢山持ッテキテヨ。」

「もう…龍太郎ったら。」

呆れ顔のメリイさんだ。


私の頭にも鳩サ○レっぽいものが、浮かんでいるよ。


うん、可愛くて美味しそうだぞ。


「アトネ。チョコモイイネ。お腹んトコロにナッツなんかいれてさ。」


「なるほどネエ。グラッシーは石を食うからそれを表現してるのかい?

なかなのアイディアマンじゃねえか、龍の字。」

「チガウヨ、アンディサン。ただ、オイラがナッツ入りチョコが好きなダケ。」


ぎゃふん。


思わず脳内で昭和のズッコケをする私だった。



ネオソフトのCMですね。山本耕史さんも出てたとは。


へぎそば。私も好きで物産展で何回も食べました。

小嶋屋さんだっけな。

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