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お仕置きは自己紹介の後で。

誤字報告ありがとうございます。

「初めまして。貴方様は、海竜様ですか?

私はブルーウォーター公国のネモと言うんです。

各種動物達から御噂は聞いております。隣は弟のマーズ。これも動物の声を聞くものです。

お会い出来て光栄でございます。」


ネモさんがまず挨拶をする。薄荷色の瞳が煌めく。

一緒にマーズさんも頭を下げる。


……視線をじっとあわせる1ネモさんと1神獣かいりゅう様。


そして海竜様は龍太郎君たちの方を見た。

目と目で通じ合っているようだ。

無言…色っぽいなのか。


「ああ、ソウダネ。」

キュウウン。


「何のお話をしているのですか?」

アラン様が龍太郎君に聞く。


「ウン、今の人とソチラの金髪の美丈夫カラ、土地神の加護を感ジルッテ。」


そしてリード様が前に立つ。

「そうなのか。私はここのグランディの第二王子にして、ブルーウォーター公国の宰相のリードと言うんだよ。海竜様。どうぞお見知りおきを。」

そして優雅な礼を取った。

「そしてね、こちらがこのグランディの王太子のアランで、私の兄であります。そしてこちらが私の母のルララ王妃。宜しくお願いするよ。」

そして太陽のような輝く笑顔を浮かべるリード様だ。

アポロンの化身の様です。


「アトネ、コッチも紹介スルネ。俺の()()()()のメリイに、一応旦那のハイド。

そして俺の母親代わりのオッカサン。その娘さんで前世仲間のレイカさんとその旦那様のアンディサン。

彼、トテモ強いヨ?言動に気をツケテ。」

「ふふふ、龍の字ったら。照れるじゃないの。」

まんざらでも無いアンちゃんだ。


「ソレカラネ。グランディの王妃サンはね、やはり俺の転生仲間ダカラネ?

ま、俺が特別ニ親しいのはこの人タチサ。

ソッチのエドワードサンはパイセンのお気ニイリダ。

エルメ王子ミタイに。」


ボボボボー!

ぽぽぽぽ!ぽーぽぽぽ!


汽笛の様な音が響いた。

おやま。コレが海竜様の声かいな。


「海竜。オマエ横着スルナヨ。人語を喋レルンダロ?本当は。千年前は、よくお告げをだしてたジャネエカ。」


ええええ。そうなの?

汽笛がぼーっと鳴りまーした♬みたいなお声とか、

ぽぽぽぽの鼠先輩みたいなのだけじゃなくて?


「おほん、こほん。」

から咳をして喉のメンテナンスをしている様だ。


「我は神獣ナリ。人間共よ。ひれ伏せヨ。」

あら、目が青く光ったわよ。


ははーっ。


条件反射で頭を下げるワタクシ。そしてエドワード様に母とマーズさん。

アラン様と王妃様の前に、立ち塞がるアンちゃん。

ポカンとするメリイさん。それを守るハイド君。


「宜しくね?」


それでも動じずに軽く頭を下げるだけのリード様にネモさん。

2人を包む緑の光。

「あ。やべ。その光…」


目を見開く海竜様。


「付け上がんじゃネエゾ!!コラア!このクソ餓鬼が!何様のツモリでえ!」

江戸弁で巻くしたてる龍太郎君。

その目はルビーの様に赤い。


ギュアアアン!

怒りに毛が逆立つキューちゃんだ。

こちらの目も血の様に赤い。


怖いよう。


「え、だって。最初が肝心……」


「俺ラのお気ニ入りダッテ、サッキ言ッタヨナア!」

やばい。だんだん龍太郎君から平仮名が取れてきたぞ!

お怒りのモードだ。


キューウウウウ!ガッ!

あっ。またキューちゃんの口から青い光の輪っかが出た。

白イルカのバブルリングの如し!

またはミニラのリング光線の如し!

うん、一度見たよ。必殺技だね。


それが輪投げの様に海竜様の長いクビにスポスポと入っていく!

「わ、やめてくれでごじゃるうっ、しまるっ。」

涙目になる海竜様だ。

「ヘエエ?面白いジャネエカ。追加で送ってヤラア!」

龍太郎君も丸い輪っかの炎を吐いた!

やはり首にはまっていくぞ!

コッチは赤い光の輪だ。


そして大量に飛んで来たのは烏ではないか。

海竜様を突き始めた。


「うわっ、痛や。いと怖し。」


時々雅なお公家様言葉になっているぞ。

「フン!千年振りダカラ言葉が時々古イゼ!コノ麿まろ野郎!」

「火龍殿、アンさんもガラが悪いでごじゃる…ぐええ

締まるう、あっ、カラスが目を狙ってる!」

「オイラ江戸っ子でい!中身はな!龍太郎君ダゼ!」


「カラちゃんたち。やめておあげ。」

ネモさんが声をかける。

カラス達はえ?もうやめるの?みたいな不満顔だ。


「……失礼しました、海竜様。私の身に危険がせまったと判断して攻撃したみたいなんですが。

あっ、いけない。スネちゃまが。」


ネモさんの袖口がら一匹の大蛇が飛び出す。

そして海竜様の頭に巻きついて締め上げた!


「ううっ、お助けえええ。」


「孫悟空の輪っかみたいじゃな!」

「ホントそれ。ですよね。」

「ソウダネ!王妃サン。レイカサン。ケケケ!

サア!赤キ炎ヨ!締メ付ケロ!」


あっ、とうとう平仮名が無くなったぞ。


「龍太郎、弱いものイジメはやめなさいよ。」

メリイさんの眉間にシワが。

「うむ。メリイさんの胎教に良く無いでごわすな!」

エドワード様も頷く。


「あ、ソウカ。ごめんね。メリイ。」


そして赤い炎の輪っかは消滅した。


キュウウン。


キューちゃんの青い光もだ。


「ウウウウ、ありがとうでございます。火龍の恋人サン。」

あらら、首に跡が残ってるよ。


「あのう。ネモさんとやら。この白蛇さんも取ってもらえたら、いと嬉しき。」

ネモさんは腕組みをする。

「うーん、これはスネちゃま、彼自身の意思みたいなんだよ。私には無理強いは出来なくてね。」


「そんなあ。」


キュールルル。


「ええ!白狐殿……」


「ねえ、龍太郎君。何をキューちゃんは言ってるの?」

王妃様がお尋ねになる。


「コレはネ、土地神の怒りダカラ駄目ダッテ。

それからネ、パイセンの意見トシテハ、

ここのグランディの湖に御厄介にナルツモリならさ、グランディの王族に挨拶と許可を得ルベキダロウって。それなのに喧嘩を売る未熟者メ、だってよ。」


なるほどお。


結構キビシー!んだね、キューちゃん。




謎解きはディナーの後で。

北川景子さんが可愛かったですね。映画も観に行きました。

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― 新着の感想 ―
なんだかいろんなものが入り混じってましたね。 海竜様の前で紹介を受けたアンディが、砕けた感じになっているのは、神獣二人がいるので少し安心しているからでしょうか? スネちゃまは土地神様と。 ネモ様はもと…
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