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海竜さん、海竜さん、おーくびが長いのね。

誤字報告ありがとうございます。

「ええっ。何を言うのレイカちゃん。危険に決まってるでしょ、ダメよダメダメー!」


日本エレ○○ル連合みたいなことをいうアンちゃんである。

顔が強張ってる。


「ウーン。多分ネ。オイラが付いてれば平気ダヨ。」

「それにしても!」


「アンディサン。ドッチニシロ、ネモサンには顔見せしなきゃイケネエンダ。アイツは。

何シロ【動物達を統べるモノ】ダカラネ。本気デ怒らせタラ厄介な人ダ。土地神の加護も付いてる。ご挨拶ハ必要。

その時同席スレバ。」

「そうかも知れないが。」

ネモさんはやっぱりすごいなあ。

神獣も一目置くんだな。


「グランディに厄介にナルンナラ、アランサンニモ挨拶必要カイ?

王妃サンよりアランサンだろ?

王様にはオイラ、親しみねえし。顔つなぎの手伝いするなら、アランサン。」


「う、うーん。」

アンちゃんは腕組みをする。

「そりゃ、お会いしたいとおっしゃるだろうなあ。色んな意味でな。」


「ソシテネ。エドワードサンにも来て貰オウ。パイセンのお気に入りダ。今度は気をツケル様に覚えサセル。」

そしてちょっと考える龍太郎君だ。

「メリイの顔も覚えサセナイトナ。」

「大丈夫なの?あとお産まで二ヶ月くらい?」

「ウン。アンマリツワリも無カッタシ。」

「それは良かった。」


「メリイはね、恐竜トカ好きナンダヨ。」

フフと笑う龍太郎君なのである。

「ネエネエ!オッカサンも来る?パイセンとオイラの両方の加護を受ケテル人ってアマリイナイヨ。」


「えっ、どうしようかな。近くに温泉があるわよね。そのついでなら。」

「ハハハ!温泉ノツイデカ!イイネ!幾らでもオイラ達に会イタイ人間はいるのに。」


上機嫌で龍太郎君は帰って行った。


「うーん。サマンサの式の前に済ましたいな。ちょっとね、ネモさんとこに行ってくるワね。

マーズさんから色々と情報を仕入れてるかも知れないけどネ。」

「向こうでマーズさんに会ったの?」

「いいや。龍の字が海岸でマーズさんがイルカと戯れてるのを見たって。城みち○とかトリ○ンとか言ってたよ。」


ああ。……イルカに乗った少年っすね。


アンちゃんはスッと姿を消した。





 さて、次の日の朝。九時ごろ。


ばばーん!


開店前の猫カフェのドアを開けるのは。

「おはよう!気持ちのいい朝だね!」

ハイテンションでお越しになったのは麗しの王子様である。後ろからネモさんとマーズさんが苦笑して顔を出す。

「レイカさん、おはようございます。朝早くからすみません。」

「いいえ、夫から聞いておりますから。」


リード様は今日も溢れる程に、無駄にお美しい。

(母は頬を染めているけれど。)

もちろん、土地神の加護をお持ちのリード様だ。

第三の神獣との面会にお声をかけないわけにはいかなかったのであろう。


アンちゃんも顔を出す。

「まもなくエドワードが来ます。キューちゃんに連れられて。」

キューちゃんはエドワード様に呼ばれてシードラゴン島から離れたのだ。

そのあとみんなをグラン湖に連れて行ってくれるのである。


「コンチハ!」

エドワード様の前に来たのは龍太郎君だ。

その後ろからメリイさんとハイド君。

二人を乗せてきたんだな。

「あら、メリイさん。随分と大きくなったわね。

体調は大丈夫?」

「ありがとうございます。」

ふんわりと笑うメリイさんだ。

「予定日は一月十六日です。今日が十一月十四日でしょ。あとちょうど二ヶ月です。」


そこに、

キュー。


エドワード様と共にキューちゃんが現れた。


「では行こうか。兄上が待っているよ。

キューちゃん、今日は宜しく頼む。」

リード様のお言葉の後にキューちゃんの光が降り注ぐ。



目を開けるとそこは湖だった。

モヤがかかっている。

「あらあ!リード!にレイカ!」

「母上!危険ですよ!」


あー来ると思ったわ。王妃様。

満面の笑みで手を振ってるよ。

うん、横には騎士団が護衛についています。


「兄上、母上には危険では?」

リード様の言葉に、アラン様が肩をすくめる。

「どうしても見たいとおっしゃってな。

すまない、ネモ殿。神獣殿、守護してもらえないか?」


「はい。」

ネモさんの顔が強張る。

「ア、ウン。気にかけトクネ。とりあえずパイセンの結界に入れば安心だよ。」


キュー。

漂う青い光の中に入る。

ここにいるのは二人の王子様。ゴットマザーこと王妃様。メリイさん夫婦。エドワード様。

私とアンちゃんと母。

そしてネモさんとマーズさんである。


「ねえ、レイカ。モスラの歌歌ったら出てくるかしら?」

「それよりシーモンスの歌では。」

「あの夫婦怪獣!妻をいじめたら夫がやってくるってやつね!懐かしいわー」

王妃様の言葉に、

「アー確か映画版をどっかで見た!シーモンスとシーゴラス!」

龍太郎君が目をかがやかせる。


「さあ、キューちゃん。海竜様を呼んでくれるかな。」


キューウウウウルルル。


キューちゃんが巻き舌になって唸る。


五分程湖水を見つめるが、変化がない?

と思ったら、


ザバザバザバ!


うわあ!出たよ出た出た!

上野の科学博物館の前にある、シロナガスクジラの模型大のものが。


朝っやけのォひっかりの中に♬たつかーげは♪

(頭の中にミラー○ンの歌が流れる。シーモンスではなかったか。)


……にゅっと首を伸ばしている。


こちらを青い目でじっと見下ろす。

「うわああ!」

絶叫してるのは護衛の騎士か。


「静まれ!神獣様に無礼を働くな!」

流石にアラン様は肝がすわっておいでだ。


「……プレシオサウルス。」

とメリイさんがいい、

「ラプ○ス…

ポケモ○、ゲットだぜ。」

と王妃様が言う。


「やはりリアルネッシー!目がウミガメさんみたいで可愛いかも。」

うんうん、良いものを見たぞ。


シーモンスネタに、ミラーマンネタ。

わかる人にはわかるネタで攻めました。



タイトルはもう超有名な童謡からですね。

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― 新着の感想 ―
シーモンスは知りませんでした。 王妃様、モスラはちがうでしょ。 ミラーマン・・・途中から別のヒーローものの歌に変わってしまう・・・ ライオン丸とかスペクトルマンとかレインボーマンとか。 色々いましたよ…
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