◯◯大好き!!は迫力が大きい
「ただいま~」
夕暮れ時、転校初日の登校から娘が帰宅してきた。
なにやら笑みがこぼれ落ちている…
「おかえり、今晩は腕によりをかけてほれ、赤飯に豚汁、豚カツに味卵も作ったぞ。デザートは以前に食べたいといっていたチョコレートアイスを買い込んでおいたから食後な!」
「ええ!本当にご馳走を作ったのもそうだけれど、チョコレートアイスなんていいの!?」
?ハー◯ンダッツだからちと奮発はしたけど、
オーバーなリアクション過ぎやしないだろうか
「おう、少し奮発してハーゲン◯ッツなチョコレート以外にも期間限定品とか適当に身繕ってきt…「お父さん大好き!!」おっふ、、大げさ過ぎやしないか?」
未来だろうが並行世界だろうが自称娘はjk、
こんな若い娘に抱きつかれるのは些か心臓に悪い…いや嬉しいけれども。
「前にも言ったと思うんだけれど、50年後は物価高でハー◯ンダッツなんて上級国民の食べ物なんだよ!それをこんなに!!」
手を合わせながら目を輝かして冷凍庫を見やるキュウセンを後目にふと笑みがこぼれ落ちてくる。
ああ、まさかそんなに喜んで貰えるなら定期的に色々してあげようかな。
「さて、料理が冷めちゃう前に手を洗ってきなさい」
「はーい!」
~2時間後~
「ふぅーっご馳走さまでした!美味しかった!」
「お粗末さま、風呂沸いているけれどアイスは後で食べる?」
「今!」
おそろしく早い返答だ俺じゃなきゃ聴き逃しちゃうねぇ…
「じゃあ俺は先に風呂入ってくるわ」
「やっぱり私が先に入る!」
普通に傷付くじゃん?
「…そうか、そういや制服のブラウスアイロンかけておくから台に置いといて」
「はーい、、お父さんってなんで家事は異様に出来るの?未来でもそうだったけれどさ他のお父さんなんて炊飯すらしたことないって聞いたよ?」
未来でも大抵の男は家事できんの?
「まあ幼い頃から手伝っていたのと独り暮らしが長いとそれなりにはなあ」
独り暮らしを初めて2~3年はこれでもかって完璧にしたくなるがさらに2年くらい過ぎたら無駄な労力を省いていかに楽して時間と家計を節約しながら家事をこなせるか身に付いてくるんだよなあ。