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新鮮なの食べたいなって
「お父さん頼まれていたおつかい終わったよ」
「おうご苦労様…って、ええええッ!」
ニコニコ満面の笑顔で買い物から帰宅した娘の手元には生きた豚
「誰が生きたまま買ってこいって言ったよ」
「ごめん新鮮なの食べたいなって思って養豚場の人から安く仕入れてきたの」
「フゴフゴ」
鮮度求め方が違う
「お?今夜は豚で豪勢な料理になりそうじゃのう~♪」
もう我が家にあたりまえのように居座る天仙は放っておくとして
「…今すぐ返品してきなさい」
「「なんで(何故)!?」」
「ここ借家で日本、山奥ならまだしもこんな住宅街で解体はネットで拡散されて炎上するでしょうが!」
風呂場で解体するにしても後片付けが怠いし
「で、でも仔豚だよ?生後3ヶ月だから肉質柔らかくて小ぶりな方だし」
「そうじゃなんなら私が潰してやるから何も返品することなかろうよ折角の上質な肉だし」
後片付け云々もだけれど俺としては新鮮な猪肉が食べたい
「まあ、美さんが後片付け含めて全てやってくださるなら良いですけれど」
「うむ、任せろ九ちゃんに取っておきのサクッと作れる叉焼と肉焼きまんを作るからの!」
「やったー!美姉さんの中華料理大好きだから楽しみ~」
そういや専用の炉や調味料がないからってちょこちょこ取り寄せていたな美さんが料理当番の時は毎度楽しみではある




