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自称娘の登校日
秋は彩り自称娘は近くの高校へ転入した。
どういった方法で過去の学校へ転校試験を受けられた挙げ句転入できたのか…まあそこはきっと美さんと汐小姐さんの偽装工作なのだから完璧だろう。
それでも家からは常人なら徒歩片道2時間は掛かる過酷な道のり…九仙の縮地使えば余裕だろうがなんというか胸騒ぎがする。親心ってやつか?
未婚だし、現状並行世界の娘がこっちの過去へ来たようなものだが…
「『ジジッ…こちら八仙、お前の保護者だ現状を報告せよどうぞ』」
「チッ,…こちら九仙、もう10分すれば高校へ着くわそろそろこの無線機は仕舞うわよどうぞ」
舌打ちは普通に傷付くな
「『では《《青春》》を謳歌出来ることを本部より祈っている今夜はご馳走だ、オーバー』」
「余計な御世話よ!今度こそ《《普通》》の生活を送るわよ!」
娘は気がついていなかったそもそも過去に戻って迄高校生活を送り、あわよくば自分の未来を変えようとしていることが《《普通》》ではないことに