娘の友達
「お、お邪魔しまふ…」
「もう、陽ちゃんこんなおっさんに緊張しないで私の部屋いこう?」
おっさんだけどもこんなってなによこんなて
「夕飯は食べたんだよな?なんもないけどガールズトークとか花咲かせなさいなあ、俺は音楽聴きながらちょい作業するから近所迷惑にならない程度に程々に騒いでいいぞ」
「もお!お父さんデリカシーなんて期待してないけどさ、そういうのセクハラっていうんだよ?」
え、今ので?怖い世の中だなあ
「ハッハッハ…まあ邪魔なおっさんは退散しますよ」
「たくっ…」
「きゅ、きゅうちゃん…」
「うん?うん…うん!?えー!」
おっ?早速ガールズトークか…いい友達を持ったなあ俺感激!
さて、取り敢えず部屋でやることやっちゃわないとなあ…
「此処の書類にサイン…こっちはコピーの添付あー印鑑ねはいはい…」
確定申告めんどくさいなあ
~閑話休題~
「さて、こんなもんか…」
「親父ぃ!疲れた~」
お、派遣から帰ってきたか…時刻は19時半過ぎ…
「おい、今お前の若かりし頃のほうのキュウセンが友達と花咲かしてるんだから静かにしろ」
「ん?もしかして陽ちゃんかな?」
あ、大人になっても親交あったのかな
「そうそう取り敢えずお前が出てきたらややこしくなるから部屋でじっとしてなさい。今なにか飯持ってくるから」
「んなことより疲れた~マッサージしてぇ」
…こやつ、このままだから婚期マジで逃すぞこれ、、、
「なあキュウセン?取り敢えず家に居てくれても構わないからさ花嫁修行くらいしたらどうよ」
「あ?あたしが何にもできないとか思ってる?」
少し思ってはいるが口には出しませんよ
「お父さ~ん、、あ未来の私も居る!」
「お?どうしたよ陽ちゃんを部屋に残して」
17歳のキュウセンの手には…
「おい、それ何処で見つけた?」
「そうそう!これ、なんでこんなハレンチな本が私の部屋にあるの!?陽ちゃんに見られるまえに回収したけどさ!」
しまったあ!お宝本失くしたかと思ったら引っ越しの時にキュウセンの部屋にしまっちゃてたのかあ!!
「キュウセン、何も云わずに大人しくそのブツを俺に渡しなさい」
「こんな、こんなの!バリッ」
ぬああぁ!!
「おいおいおいなんて無慈悲な…」
「いや、お父さんが悪いよ!兎に角これは後で燃やしておくね」
何故…何故!目の前で破り挙げ句燃やされねばならぬのか!
「親父、今のは全面的に親父が悪いよ…そ、そういや今日中に荷物が届かなかったか?」
しくしく…ネットオークションで売ればプレミア値がつく俺の俺のお宝本が、、!
「おい!親父話を聞け」
「ああ、グスッそれならお前の本棚にあいうえお順に並べておいたぞ」
「はあっ!ちょっ、なに人のバイブル本を親父が勝手に見てんだよ!?」
急に知らん宅配きたら中身確認するだろうがしかし…
「いやあまさかお前、腐女子て…解るよ?BL漫画や小説って単純なエロスでなく恋愛だもんな!」
「ぬああぁ!やめろ、それ以上言うなぁー」
なんだよ良いじゃん腐女子でも意外ではあったかなそう、、
「いやあ…めっちゃ純愛系が好きなお前も沼があるとはねぇ。散財するなら計画的にしろよ?もう大人なんだから」
「うっせー!「ひでぶ!」…もう寝る!」
痛てぇ…おもっくそ拳で殴られた
「おい、せめてパジャマに着替えなさい」
「…うるせぇ、めんどくさい!」
どうすればこやつを玉の輿に乗せられるだろうか…いっそ相談してみようかな
師父…いや美さん辺りにそういや現代で顔合わせしてなかったしそれもかねて挨拶しに行かなくちゃあなあ。