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ふつかめ。用語解説

あくまでも、作者の理解に基づくものです。正確さは保証しません。詳しくは、各分野の専門家の著述等でご確認ください。

また、本文の文脈で使われた意味とは、必ずしも一致しません。


【アンガーマネジメント】

怒りという感情を適切にコントロールすることによって、怒りにまかせた攻撃的な言動や行動を抑制し、問題解決につなげていくという手法。衝動的に感情を爆発させることを防ぐことによって、人間関係を円滑にして適切なコミュニケーションを実現するため、企業研修のメニューに取り入れられることが増えている。なお、組織においてアンガーマネジメントによる感情制御を徹底すると、不平不満を表出させないことが美徳になりがち。この結果、パワーハラスメントが発生したり、理不尽な行いを受けたり、いじめられたりした場合も、加害者への反撃自体がアンガーマネジメントの不行使という扱いになり得る。また、いわゆるブラック企業においては、理不尽な労働環境自体に対して怒りを抱くことがあるだろうが、それを表明することは個々の従業員が制御すべき対象ということになり、問題が隠蔽いんぺいされる方向へ“活用される道具”に転じることも。このため、組織単位での導入には慎重を期するべき、と思うのだが。


【ゴシック様式】

※本文記載の内容に従い、ゴシック建築に限定した記述にしています。

フランスを発祥とする建築様式で、大聖堂や修道院などの教会関連施設に使われた。ほぼヨーロッパ全土に広まったものの、カトリックの本場であるイタリアであまり定着しなかったのは不思議。外観としては、教会の存在を誇示するかのような尖頭せんとうアーチ、先頭部を尖らせた交差リブヴォールト、大きな窓にステンドグラス、強度を確保するための斜めの梁(はり:フライング・バットレス)などの特徴がある。全体として、上へ上へと伸びていくように見せている形状だが、これは天国への導きを望む象徴としての役割を示す。聖像や天使などをモチーフにした多様な装飾が全体に施されており、神学的メッセージを濃厚に伝える機能を持つ。なお、十八世紀後半以降、ゴシック・リヴァイヴァルと呼ばれる、ゴシック様式の外観を復元した建築様式が始まり、教会や城郭などで使われている。


【おんなは度胸】

一九九二年に放映された、NHK連続テレビ小説のタイトル。泉ピン子主演。温泉旅館経営者の後妻となった女性が、女将おかみとして奮闘する物語。舞台になったのは和泉地方の「有浜温泉」だそうだが、温泉街の景色に有馬温泉が使われており(作者実見)、別のシーンで白浜温泉が撮影されたのではと思われる(未確認)。なお、一つ前の連ドラのタイトルは『君の名は』だったが、新海誠による某超有名アニメとは無関係。


【やってみなはれ】

日本で最初にウイスキーを製造、販売したことで知られるサントリー創業者、鳥井信治郎がことあるごとに口にした言葉。新しいものを生み出すための標語として、現在のサントリーでも、中心的な企業理念とされている。現・パナソニックグループの創業者である松下幸之助の言葉という説明も散見され、彼が実際に使っていた可能性も高いが、それは鳥井信治郎の言葉を拝借したものと思われる。座右の銘としている経営者も多いものの、成功すれば自分の手柄、失敗すれば部下の責任、という向きに多いように見えるのは気のせいだろうか。


【解離性同一性障害】

かつてはヒステリー、多重人格障害などと呼ばれていた、慢性の精神障害。独りの人間の中に、全く異なる複数の人格パーソナリティが、それぞれコントールされた状態で交互に現れる、解離性障害の一種。日常の出来事やストレスの強い出来事を思い出せないことが多い。小児期に受けた強いトラウマが主原因になることが多いといわれる。これは、虐待を受けた小児が、過酷な社会環境から自分の身を守るために引きこもり、それによって自己防衛を行うためとされる。


【予見可能性】

危険な事態や被害が発生する可能性について、それを事前に認識できた可能性のこと。行為者が想定しうる事実と、発生しうる事実が、構成要件内において符合していれば、故意性が認められる(具体的事実の錯誤については故意を阻却しない)というのが判例・多数説(抽象的法定符合説)。ものすっごく単純化すれば、刑事判例では、予見可能性をある程度広めに考えているとみてよい。


【クーデター】

支配階層(政権または行政機関等)に所属する者が、自己および所属組織の権力を維持ないし強化するため、あるいは、他の者が有する権力を剥奪するため、支配階層の他の部分(特に政権与党幹部)に対して、非合法的に武力を行使し、政権を奪取するもの。非合法暴力行為という点では、(暴力)革命または反乱と共通するが、統治機構そのものの転覆を謀る政治的意図の有無で区別される。由来となる仏語では「クー・デタ」の表記が正しい。現代では、軍隊による主要機関の武力制圧後、戒厳令発布、臨時軍事政権樹立までがお約束のセット。


【暴力装置】

公権力が有する物理的強制機能を指す用語。一般的には、国家が秩序を維持するため、その行使を法的に独占しているもの、具体的には警察や軍隊を指す。M.ヴェーバーが、主権国家を「正当な暴力の独占」と定義したことに由来。民兵等による私的制裁を制御できない状態は、国家として機能していない、破綻国家(後述)といえる。なお、日本政府の公式見解としては「「暴力装置」との発言については(中略)憲法の下で認められた自衛のための実力組織である自衛隊を表現する言葉としては不適切」とのことだが、暴力装置でない自衛隊に意味があるのだろうか。


【ダッチロール】

航空機が左右に大きく揺れながら、制御不能に近い状態になっていること。ここから転じて、最高権力者が事実上が政権運営力や統治能力を喪失し、迷走状態に陥っていることを比喩的に示す。類語に「レームダック」があるが、これは政権が不安定で末期状態になっている政治指導者を指し、基本的に個人についての表現。


【破綻国家】

領域および住民への実効支配が及ばす、当該領域住民の安全および生存が恒常的に脅かされている状態に陥っている国家のこと。すなわち、主権国家として必要な機能を喪失した状態の国家。内戦を通じて無政府状態に陥ったソマリアを表現する時に用いられたのが最初といわれる。ただ、歴史的に見れば、このような状態の国家が珍しくなったのは二十世紀後半以降のごく短い期間に過ぎない。また、あくまでも主権国家体制が広範に確立かつ認知されていることを前提とした表現であって、そもそも国家と呼べる組織化された機能集団が存在しない状態では、統治不能状態であってもそれは破綻国家ではない。当然ながら、中世ヨーロッパのような政治体制に適合する概念ではない。

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