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日暮れ古本屋  作者: 楠木静梨
二章   龍篇
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神尾沙智

親とコスタリカクンナリカの話してたら投稿遅れました

「神尾沙智とは二年前に突如として失踪した、孫の名よ。

「沙智は、儂なんか手も出ないほどの実力を持った術師であった。

「沙智が初めて術を扱ったのは生後二日の頃、窓の外にある芽に手を向けると、突如としてその芽は成長し、開花。

「儂はあのとき産まれて初めて、己の目を疑った。

「あのような幼な子が、生命を操るような術を使う。

「儂の術式が遺伝したのだろうが、だとしても異常な光景じゃった。

「年が三つとなる頃には、指先一つで苗を大樹へと変え、何もない場所から花を咲かせた。

「その頃から沙智は術師達の中で、神の子と呼ばれ始めた。

「沙智の才能は止まることを知らず、ランドセルを背負って学校に通い始める頃には儂を超えるまでに成長。

「無から瞬時に森を生やし、それら全てを儂以上に速く、巧みに操っていた。

「この頃にはもう九尾苑だろうと、他全ての術師を世界中から集め、全員が全員最大限の能力を発揮し、最大限の連携をしようと、沙智には触れも出来んかったじゃろう。

「その実力を支える要因の一つであり、神の子と呼ばれるに至った理由の一つ、無尽蔵に湧き出る妖力もあり、沙智は何物をも寄せ付けず、瞬く間に世界の頂点へと至った。

「しかしそれ程の実力を持っていようと、沙智はまだ子供じゃった。

「今生きていれば歳は二十四だが、それでもまだ若い。

「そんな沙智に……世界の頂点への期待は重過ぎた。

「幼き頃から周囲からの監視の目、十六になった頃からは己の家の子を沙智の婚約者になどと言う貴族連中も現れた。

「当然儂は出来る限り沙智に寄り添ったが、しかし儂は沙智から見れば圧倒的な弱者。

「頼るどころか、守らねばならぬ老人と思われていたのかもしれぬ。

「出来たことといえば、儂よ情報網や権限を最大限使用して、沙智の情報が漏れぬようにすること。

「そんな不甲斐ない儂のせいかもしれぬ、二年前、沙智は失踪した。

「儂の娘で沙智の母である百合は、未だ毎日のように沙智を探し、毎日のように沙智の分の食事を用意し続けておる。

「あの沙智のこと、もしかしたら何処かで一人静かに暮らしているかもしれぬが……もし、もしも沙智の身に何かあれば場合があれば、儂は悔いても悔い足りぬ」

百話まで後一話!

秒刻みでカウントダウンしていてくださいね!


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