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日暮れ古本屋  作者: 楠木静梨
一章   古本屋篇
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七冊目

 ネギを切る音がトントントントントンと家中に響く。

 お湯を沸かし味噌の匂いが香る中、僕は目覚めた。


 何か奇妙な夢を見ていた気がするが、よく覚えていない。

 着替えて部屋から出ると、リビングは僕の部屋に届いた以上に味噌の匂いに満たされていた。


「おはよう」


「あ、父さん」


 振り返るとそこには、スーツ姿の父がいた。


「おはよう―――スーツのクリーニング、会議に間に合ったんだね」


「昨日ギリギリね。会議の日付間違えてたときはもうダメかと」


「いつも間違えるんだから毎回確認し直せって母さんに言われてるのに、また確認サボったでしょ」


「いやはや、面目ない」


 父さんは気恥ずかしそうに頭を掻く。

 日常、いつも通りだ。


「そんな所で話してないで椅子座って、学校遅れるよ!」


 母さんだ。

 少し呆れたような顔をしながら朝食の準備をしてくれていた。


 僕は慌てて椅子に座る。


「いただきます」


 僕は学校に遅刻ギリギリな事もあって、慌てて朝食を食べる。

 全て平らげると、僕は母さんに食器の片付けを頼み玄関に、学校に急ぐ。


 僕がいつも玄関に置きっぱなしにしている鞄を持つと、母さんが見送りに来てくれた。


「行ってらっしゃい―――宗介。ご飯までには帰るんだよ」


「行ってきます!」

カクヨムにも投稿はじめました、よろしくお願いします

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