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初めての魔法〜入門編〜

 2日経って、俺は歩けるようになるまで回復した。ギリメとの会話からしばらくして気づいたのだが、俺の体は全身に巻かれた包帯以外は何も付けていない全裸の状態だった。今はお兄さんからもらった服を着ている。


「歩けるようになるまで回復しました。これで、魔法を教えてもらえるでしょう?」


「そうですね、ここまで回復したのなら大丈夫でしょう。病室で教えるのもなんですし、場所を変えてからやりましょう。」

 

 そう言って病室の外へ出て行ったギリメについて行く。しばらく歩いていると、道場のようなところに着いた。


「ここはリハビリ室です。この病棟で治療を受けている人は重い怪我をした人が多いので、後遺症もなくしっかり動けるようになっているか、この部屋で確かめるんです。タケルさんの魔法の訓練は、この部屋で行います。」


  そう行った後、こちらの方に振り返って、にこやかな中に、しかし真剣さを感じる顔で、俺に告げる。

「魔法の訓練はとてもキツイですので、覚悟してくださいね?」



  上等だ。日本に帰るためだ、どんな辛い訓練だって耐えてやる。

  そしてここから、俺の本格的な異世界生活が始まる。これまでの17年間の人生で培って来た常識が、一気にここから塗り替えられていく。



 俺は部屋の中央で正座しながら背後で準備をしているギリメを待つ。


「魔法を使うには当然魔力が必要になります。人体で魔力を生み出すには、魔法の要素を持った刺激を心臓に受けて、心臓の眠っている魔力を生成する機能を目覚めさせる必要があります。この手順を行なって魔力を生成できるようになった心臓を、魔力核と呼ぶのです。」

 

 準備をしながら説明をしてくれる。分かりやすくていいな。

「さて、準備ができました。それでは、始めます。服脱いで背中見せてください。いちおう言っておきますが、ショック死だけは、やめてくださいね?」


  不安になるようなことを言いながら、ギリメは手をおおきく振りかぶって俺の背中に叩きつけた。 背中から何かが体の奥に流れて行くのを感じる。

  心臓が恐ろしい速さで脈打っている。今まで感じた事の無かった力を自分の中に感じる。



  初めての体験だが、分かる。

  これが、魔力。

今回からサブタイトルちゃんと付けました。

異世界ファンタジーなのにまだテレパシー以外のまともな魔法でてませんよ。

次からはちゃんと魔法出ます。








……多分。

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