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エピローグ

 遼子が目を覚ますと見慣れない天井が目に映ってきた。

「ここは……?」

 周囲を見回すと一人に看護婦の姿が遼子の目に入った。清潔感のある白い壁に、床は綺麗に磨かれた輝く床だった。

「ここは病院です……あなたの手術は無事に成功しましたよ」

 遼子はそう言われた。

 自分はあそこで連塔に助けられてこの病院に担ぎ込まれたのだった。

「世界を滅ぼす事はできなかったか……」

 遼子はそう言った。

 看護婦はすでに部屋から出ていた。おそらく遼子が目を覚ました事を医師に知らせに行ったのだろう。


 それから裁判では、遼子は心神喪失状態であり、年齢が十八にも満たないとされ懲役十年の刑となった。

 ここまでの事をしておいて、このような軽い罪にとどまったのには、連塔の影を感じた。彼が、減刑をされるように取り計らったのだろう。

「だけど、いまさらそんな事をされても……」

 遼子はそう思う。

 こんな場所で生き残って何をすればいいのだろうか? 腹部の弾は全部抜き出され歩いて動けるようになった。

 刑務所の中庭にまで行く遼子は、今でもさんさんと太陽が輝いているのを見た。この太陽を見ると、遼子はこの世界は今日も平穏であるのを感じる。

 この世界に向けての憎しみは消えたわけではない。

 だが自分には何もできない。そう思いながら、遼子は平和に輝く太陽を見上げたのだ。

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