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四号館。

秋風。

作者: caem
掲載日:2026/08/05


 朝早く起きてから なんとなく感じたのは


 爽やかな風で いままでに嗅いだことはなかった


 サンダルを履いて ごみ捨て場に向かうと


 あれほど五月蝿かった 蝉の声が聞こえなくなって


 クマゼミとかアブラゼミは 足元に転がっていた


 それはもうすぐしたら 秋風に 秋の虫が鳴く頃だった


 コロコロリー コロコロリー こおろぎが鳴く頃だった


 コロコロリー コロコロリー 線路の隙間から聞こえてくる


 その姿は見えない ただ羽を震わせている


 赤トンボが舞う空に 鳴く



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