発見-08
少し遅れました。
レベルアップにより俺のレベルは1から2に上がった。
「ステータス見よっ」
ステータスを確認してみると、ステータスポイントが10増えているのに気づく・
「たったの10か、初期値と比べるとしょぼいな」
ま、少ないとは言ってもステータスを強化できるのはありがたいな。
どのステータスに振ろうかな?それとも足りなくなったとき用に振らないで取っておくか?
「火力....速度....MPでもいいけど....」
正直火力は足りてるし、STR以外に振ったたほうがいい気はする。
バフを継続的にかけるならMPは重要だし、MPに降るのも悪くない。
でも俺としてはAGに振って速度を上げ、戦闘速度を上げていきたい。
戦う時間が短くなれば、たくさん戦えて次のレベルアップまでの時間も短くなる。
「うーん」
俺はステータスを見ながら更に悩む。
『ハルカ Lv2
種族:人間
ステータスポイント:10
HP 70
MP 50
STR 100
INT 50
VIT 50
RES 0
AGI 80
DEX 50
LUC 0 』
「よし、AGIに振ろう」
取り敢えず初期ポイントを平均に割り振った時の数値である50の倍、100になるまではAGIに振ろう。
それぐらいの速度があれば移動も早くなるし、万が一プレイヤーと戦うことになっても速度が足りないってことにはならなそうだし。
俺はウィンドウを操作し、ステータスポイントをAGIに振った。
これにより俺のステータスはこうなった。
『ハルカ Lv2
種族:人間
ステータスポイント:0
HP 70
MP 50
STR 100
INT 50
VIT 50
RES 0
AGI 80→90
DEX 50
LUC 0 』
「よし、そしたらレベル上げの続きだな」
俺はステータスを閉じると、村の方へ歩いていく。
村の近くに戻ると、次の獲物を探すべく、木の隙間から村を観察しようとして....
「ごぶ?」
木の隙間から顔を出すと、目の前にゴブリンがいた。
「あっ」
俺とゴブリンは目が合うとどちらも固まり、一瞬の後に行動に出た。
俺はゴブリンに仲間を及ばれないように、ゴブリンの喉を潰しにかかった。
それに対し、ゴブリンは俺から距離を取り木から離れるという動きを取った。
「終わったぁ....」
今ゴブリンが木から離れたせいで、ゴブリンに攻撃しようとすると隠れるのを辞めないといけない、そうなると他のゴブリンに居場所がバレて終わり、ゴブリンに攻撃しなくても仲間を呼ばれて終わりだ。
「パワー!」
俺はスキルを発動させながら隠れていた木から飛び出すと、ゴブリンの頭を思い切り殴り飛ばす。
これにより眼の前にいたゴブリンは倒すことに成功するが、代わりに村の中心部にいた強そうなゴブリンに姿を見られる。
「やっぱ、バレるよな....」
今村の中にいるのは20匹以上のゴブリンと強そうなゴブリンが1匹.....よし、もうバレてしまったなら、ここからは正々堂々戦るしかない。
「かかってこいやぁ!」
俺の周りに続々とゴブリン達が集まってくる。
強そうなやつはこちらを見てはいるが、こちらに来る気配はない。
「お前の相手はこいつらで十分ってか?」
俺の周りに集まってきたゴブリンを数えてみると、23匹だった。
しかも俺の周りで円になっていて、全方位から来られたらまずそうだ。
「スキルも後100秒は使えねぇ」
ゴブリンが集まっている間に60秒立ってしまったので、リキャストを待たないともう一度使うことはできない。
気休めにしかならないだろうが、それでもバフありで戦いたかったな。
「来ねぇならこっちから行くぞ?」
いつまで立ってもゴブリン達は攻撃を仕掛けてこないので、俺は自分から仕掛ける。
真っすぐ進み、眼の前にいるゴブリン達の顔の高さで、思い切りメイスを横に振るう。
ゴブリン達は手に持つ獲物で防ごうとするが、ゴブリンの弱い力で俺に抵抗なんてできず、2,3匹まとめて吹き飛ばされる。
後ろをチラリと見てみると、周りを囲っていたゴブリン達が一斉に飛びかかってきているのが見える。
どうやら俺が攻撃を仕掛けて隙を晒すのを待っていたらしい。
「おっらァッ!」
俺はゴブリンたちを横薙ぎに吹き飛ばした勢いのまま、体ごと回転し、俺に迫るゴブリンたちへ向けて振るう。
何匹かは叩き落としたが、数が多すぎてすべてを吹き飛ばすことはできず、数匹が俺に攻撃してくる。
俺は短剣の一刺しを避け、棍棒の一撃を蹴りで相殺し、攻撃を捌いていくが、背後に忍び寄ってきていたゴブリンに気付かず、背中を刺されてしまう。
「ツッッッ....」
視界の隅のHPバーが、1割ほど削れる。
ゴブリンごときに俺のHPを1割も削られるとは驚きだ。
「死ね!」
俺は背中を刺したゴブリンにメイスを叩きつけ、倒す。
「はぁ...はぁ....後10匹くらいか?」
そう思って周りを見てみるが、立っているゴブリンはまだ20匹ほどいる。
どうやら1撃で倒せたのは少しだったようだ。
「やってやんよッ!」
俺はメイスを肩に載せ、ゴブリン達めがけて走り出した。
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俺は、とにかく攻撃を続けた。
メイスを振り上げる、拳を叩き込む、蹴りを食らわせる。
ゴブリンも攻撃はしてくるのでそれを躱し、カウンターを決める。
3分ほど全力で戦い続け、HPを半分まで削られながらも、なんとかゴブリンを倒しきった。
だいぶ苦戦したが、その分経験値も多く俺のレベルは3に上がり次のレベルに上がるまでもう少しといった所まで来ていた。
「はぁ...はぁ....やってやったぞこの野郎!」
俺はこちらをずっと見ているリーダー格のゴブリンを見ながらそう言った。
そいつは、味方であるゴブリンがすべてやられるまで動きはしなかった。
だがようやく動いた、俺に向かってゆっくり進んでくる。
そして、ある程度までそいつが近づいてきたとき、そいつの上にHPバーがあるのに気づいた。
「ん?なんでHPバーが....」
更に近づかれ、ここでHPバーの下に名前まで載っていることに気付いた。
名前は『ゴブリンリーダー:アジェル』そこにはそう書いてあった。
「..........ネームド、つまりボスかよ....」
もし本当にボスなら、こんな状態で戦って勝てるわけがない。
今の俺はHP半分以下、ボロボロの状態だ。
本当なら万全の状態でも戦いたくないぐらいだ。
「ニンゲン、ココカラハオレガアイテヲシヨウ」
「喋んのかよ」
クソ!喋ることができるくらいの知能がある相手、しかもボスだと!?
こんな相手がいるって知ってたらもっと慎重にやってたのにッ!
アジェルは、腰に下げてある鞘から剣を引き抜き、正面に構えると、俺に向き合った。
「デハ、イクゾ」
「クソッ!やるしかねぇ」
俺も覚悟を決め、メイスを構え戦闘態勢に入る。
こうして、俺とゴブリンリーダー:アジャルの戦いが幕を開けた。




