ゴブリンハント-07
今週はできるだけ毎日投稿できるように頑張るので昨日投稿できなかったのは許してください<(*_ _)>
ゴブリンの村をしばらく観察してわかったことは2つ。
まず、村の中心部には常に上位種らしきリーダーがいること、それから2~3匹ほどの集団が時たま村を出ていくということだ。
「単体はいないなぁ」
基本2~3で行動しているので、1匹のところを狙うのは難しいかもしれない。
「戦力的には行けるけど、仲間呼ばれたら詰む」
さっきまでの戦いの感じ、俺のSTRメインのステータスとメイスが合わさり、ゴブリン程度なら簡単に倒せるみたいだし、3匹いたところで瞬殺なのは変わらないだろう。
因みに俺の持つ武器である鋼鉄製メイスの能力値はこんな感じだ。
『鋼鉄製メイス
耐久値 700/698
重さ 5kg
長さ 55cm 』
見た目は鉄の棒の先端に四角形の鉄の塊がくっついてる感じだな。
そこまで長くないのでリーチはないけど、閉所でも使いやすいぞ。
それから、このゲームにおいて武器に攻撃力と言ったような目に見える表記はない。
まずこのゲームの攻撃力とは、プレイヤーのステータス+行動値で決まる。
どれだけSTRが高くても、遅い攻撃ならダメージは少ないし、ものすごくSTRが低くても、速度や完成とかを駆使すれば威力は出せる。
これは自由に体を動かせるVRMMOならではだな。
とまぁ、武器に攻撃力という概念はないわけだ。
俺の場合は重い鉄の塊を高いSTRで支えつつ、遠心力を駆使してそれなりの速度で攻撃しているから多分かなりのダメージを出せていると思う。
メイスって短いからマックスで振り回すのが簡単なんだよね。
腕を完全に伸ばして遠心力で殴る、正直最強。
「仕方ない、2匹の奴らを狙うか」
村の周りで待機しててもあまり意味はなさそうなので、狩りを始めることにした。
取り敢えず最初の目標はレベルアップ、できればここで5レベくらいまで上げてしまいたい。
経験値ゲージを見た感じ後3匹ってところかな?
さっき洞窟に引きずり落としたゴブリンの経験値を入ってたので、少し進んでる。
「まずは2匹見つけてステルスキルだな」
1匹を先にやってしまえば後は1vs1、ゴブリン程度に負ける気はしないね。
VITとHPにも50ずつはステータス振ってるし、万が一攻撃食らっても即死はないはずだ。
「おっあいつらにしよ」
俺の目線の先には、今まさに村を出た2匹のゴブリンが写っている。
「しかもこっち来るし、チャンスすぎる」
俺は取り敢えず、近くに生えてる木に登り、枝の上でゴブリンが来るのを待つ。
メイスを上段に構えいつでも不意打ちができるようにしながら。
「ごぶっ、ごぶ」
「ごぶごぶ」
何かを話しているらしいゴブリンが俺の真下を通過しようとしたその瞬間、俺は片方の脳天めがけ木の上から飛び降りる。
「おっら!死ねぇ!」
ゴブリンの片方の頭に高所から完璧な不意打ちを決め、俺は華麗に着地する。
俺の一撃は完璧にゴブリンの脳天を捉えており、俺の一撃でゴブリンの頭は消し飛ばされたようだ。
辺りにゴブリンの脳みそのような物が飛び散っていて、確実に死んでると分かる。
「ごぶぅぅぅ!?」
そして、眼の前で仲間の頭を吹き飛ばされたもう片方のゴブリンは未だ混乱状態のようだ。
「どうせだからスキル使うぜ!パワー!」
スキル名を唱え、頭でもスキルの使用をイメージする。
すると、俺の体が一瞬赤色に光り、手に持っているメイスの重さが少し軽くなった気がした。
「ごびゅぅえぇ」
さっきまでも少し鋭い気がする大振りが残るゴブリンの鳩尾へ直撃し、ゴブリンは情けない声を出しながら吹き飛ばされ、木に叩きつけられる。
「よいしょ」
地面に転がるゴブリンの頭を思いっきり蹴り、首の骨を砕く。
2匹とも始末したところで、経験値バーが進み、残り1割ほどになる。
「後1匹か」
集団と戦うときはすべての敵を倒してようやく戦闘終了となるみたいだ。
つまり戦いの途中でのレベルアップ強化や回復には期待できないってことだな。
次なる獲物を探しに村へ戻ろうとしたとき、ゴブリンの死骸があった場所に1本のボロい短剣が落ちているのを発見する、拾い上げてみれば説明が出てくるのでこれがドロップアイテムだと分かる。
『ゴブリンのボロ短剣
非常にボロボロで最早価値はない。
もしも完璧な状態の短剣を発見できれば好事家が高値で買い取るだろう』
「低確率で高いのも出ますよみたいな説明だな」
完璧な状態の短剣ねぇ?
これそもそもゴブリンが作ってるのか?鍛冶とかできるぐらいの知能なさそうだし、略奪したものを使ってるだけに過ぎない気がするんだが?
「まぁいいか、どうせ出ないし」
俺は拾ったアイテムをインベントリにしまう。
因みにインベントリは、レベル×5種類までのアイテムが10個ずつしまえる。
今はさっき拾った野兎の毛皮とゴブリンのボロ短剣で2つ分だな。
インベントリは、意識すると眼の前に何も書かれてないウィンドウが現れて、そこに収納したいアイテムを押し込めばしまえるぞ。
出すときは普通にインベントリをウィンドウで開いて出したいアイテムを選択すればいい。
勿論しまうとき使った何も書いてないウィンドウに手を突っ込んでも取り出せるぞ。
「いたけど、3匹か....」
村の周辺で見つけたのは、3匹のゴブリン。
流石に3匹を瞬殺は無理があるな。
「でも探すのだるいなぁ」
頑張ったら行ける?
村から離れたところで仕掛けて、不意打ちで足狙って機動力落とすことだけ意識したら....
行けないこともないかもしれない。
「とりま村から離れるの待つか」
俺は3匹のゴブリンからある程度距離を取りながら、後を追い始める。
しばらく見ていれば、ゴブリン達は村から離れた方に自分から進んでいってくれた。
「まずは足...できれば2匹」
村から離れられたので、3匹に少しづつ近づき、隙ができるまでじっくり待つ。
急がば回れってやつだ、ここで焦って手を出してもし負けでもしてみろ。
街からここまで来るの地味に面倒くさいぞ?
「いm...いや違うな」
3匹いると中々隙ができないので、とにかく待つ。
暫く待ち、遂に待望の瞬間が訪れる。
「ごぶッ!」
何かを見つけたのか、全匹がある一点に目線を向けたのだ。
今なら後ろから完璧な不意打ちが可能!
「もろたでっ!」
3匹の足めがけて低空の回し蹴りを仕掛ける。
「ごぶっ!?」
ゴブリン達は反応する事もできず地面に転がることとなった。
地面に転がされてからようやく俺を視認したみたいだが、もう遅い。
「そいやっさ」
高くジャンプし、1匹目の首に思いっきり飛び乗ることで首の骨をへし折る。
そのままの勢いで、2匹目の頭を思い切り蹴り飛ばす。
「ボールをゴールにシュート!超ッexcitin!」
ここで3匹目が立ち上がり、腰から短剣を引き抜き俺に振りかぶるが、俺はその攻撃を軽く避けると、メイスでガラ空きの胴体めがけてカウンターを決める。
最終的に、10秒ほどで死体が3つ生み出されたのであった。
そして、最後の1匹を倒した瞬間、経験値が溜まり、1と書かれていた数字が2へと変わる。
そう、レベルアップだ。




