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童話集  作者: RYUのお話


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お花の冠

昔々、その国がまだ一つになっていないころのお話です


その国は、周囲を山々に囲まれ真ん中には大きな湖があり、その国は二つに 分かれていまし た 二つの国はとても仲が良く、国王達もよく行き来しあいとても互いに豊かで平和でした


互いの姫と王子も仲がよく、湖に咲く花畑で遊んでいました


ある日、小さかった王子が姫に花の冠をプレゼントすると、姫は大変喜び大 きくなったらお 嫁さんになると言いました すると王子 は、うん僕も強い男の子になって君を絶対に守ると言いました


それからしばらくしてからのことです、ちょっとした事で言い合いになった 国王達はいがみ 合いました そうしてしだいに互いの国王達の行き来もなくなっていきました


月日が流れ王子も姫も立派な大人になりました いつも姫は月が映る湖を見つめ王子の事を想います また王子は剣の修行をすることで、姫への思いを忘れようとしていました


国王たちのいがみ合いは、未だ収まらず 怒りは口伝えに広まると、何時頃からか国同士のい がみ合いに発展していき ました


二つの国は湖の権利をめぐり爆発寸前でした 愛する国民達に血を見せたくない、そんな二人の国王の想いが何とか踏みとどめていました


大人になった姫も王子も何も知らない訳ではありません 二人とも両親が大好きです 親として、国を治める者として


満月の輝く夜、姫の城からは王子の城がはっきり見えます 満月の輝く夜、幼い時交わしあった約束が鮮明によみがえります 満月の輝く夜、姫のすすり泣く声が城中に響き渡ります


ある満月の夜、その日は夕方からの雨で月は出ませんでした


姫は見えるはずの無い王子の城見つめていると、ふと沸き起こる熱い想いに両手を合わせ月 に祈りました 月よもし叶う事が出来るのなら、あなたの力で私を王子と引き合わせてくだ さい そして昔交わした約束を叶えさせてください そのためならば姫の座も、私を着飾る宝石も何もいりません 全てあなたに 捧げます


姫は懸命に祈りました けれど月は一度も顔を出すことはなく朝を迎えました 疲れ果てた姫はそのまま眠りにつきました


目が覚めると姫はいつものようにお父様とお母様と食事をし、いつものよう に鏡の前に立ち 綺麗なドレスと綺麗な宝石を身につけます 姫は鏡の中の自分をまじまじと見つめると召使に紙とペンを用意させました


その夜、姫の使者から王子の下に一通の手紙が届けられました 王子は手紙を読み終えると目をつぶりためらいましたが、使者と共に月の輝 く湖を白馬に跨 り駆け抜けました


王子は使者の手引きで、姫の間に入ると姫の手をとり廊下を走ります 途中、城兵に見つかり王子たちは見晴台に追い詰められます 王子は姫の首にナイフを当てると道を開けろと要求しました 退く城兵達の中、階段を下りると国王が立ちはだかりました 国王は王子の言葉に動じません すると姫は王子からナイフを取り上げると自分の胸元に突き つけました お父様どうか私たちを通してください、それがだめなら私は今ここで命を絶ちます 国王は黙って見つめます 王子はこれが姫の作戦だという事は知っていました けれど王子は姫からナイフを取り上げ国王に渡しました 僕は約束した どんな事があっても君を守ると そういうと王子は城兵に捕まり、姫は国王に連れられ部屋に戻されました


朝、囚われた王子の下に国王があらわれ牢獄の鍵を開けました


昨日お前は湖で溺れていた、ひどい熱だったので牢獄ですまなかったが一晩休ませた それを聞いた王子は深々と頭を下げると城に帰りました


それから数年がたち、二つの国は王子と姫との結婚で一つとなりました

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