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童話集  作者: RYUのお話


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一枚の銀貨


銀貨を一枚君にあげよう


紳士は一日一善と路上の子供に施しをしている


紳士は子供の時泥棒をして食い繋いでいた


紳士はある日あるお屋敷に忍び込みある下働きの少女と出会い一目惚れした


紳士は泥棒をやめ少女と一緒にいたいがためそこの下働きとして身を置いた


紳士は少女の美しい顔、ひたむな姿勢、誠実な思いやりの心にどんどん奪われていく


しかししばらくして少女はある屋敷の主人に見そめられ結婚し紳士の手の届かないところに 行ってしまった


紳士はお屋敷をやめたいと思った


ところが思わぬ告白に紳士はお屋敷の家族となった


お屋敷の主人が紳士を養子にしたいと持ちかけたのだ


紳士はあれよあれよと言う間に事が進み、主人の仕事を任され両家の娘と結婚し男の子が生まれた


養父の主人は病で叶うなら血の繋がった跡取りが欲しかった


そして養父の主人は孫の顔まで見る事が出来安心してこの世を去った


主人の葬儀の時紳士は下働きだった少女と再開した


少女は未亡人となり執事たちをあごで使っていた


未亡人になった少女に紳士は昔の面影を一つも感じなかった


未亡人は紳士の顔を見ると悲しげに頭を下げ去り際に耳元で囁い た


「うまくやったわね」


紳士は恋焦がれた少女であった未亡人の言葉に耳を疑い手紙を書いた


未亡人になった少女と数回のやりとりで紳士は子供だった時の恋心から、大人同志になった未亡人との不貞による甘い蜜に堕ちていった


紳士は主人という立場と未亡人の持つ美貌と知恵、そして互いの受け継いだ財力を用いて、大人になった二人の知恵を働かせ子供と妻を屋敷からおいだした


そして今では紳士は街の市長となり、未亡人は街にいる戦争に行った親から子供を預かり、教会に住まわせ食事や教育をしている


紳士は一日一善として、今日も街の学校に通えない子供達に愛の無い施しを続けている

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