叫び
わたしは同い年の女の子と遊びたかったの
「配慮が必要」な兄じゃなくて
わたしはひとりで本を読みたかったの
読むのが遅い兄とじゃなくて
わたしはめいいっぱい喜びたかったの
努力しなかった兄に遠慮せず
いつも我慢した。
誰のため?
兄のため、なだめる大人のため
強いられるわたしの気持ちだけないがしろ
わたしはモブキャラ
抵抗すれば悪役に昇格
コテンパンにやっつけられるケド
「同じ土俵に立っちゃダメ」
それじゃぁ未来まで搾取決定
一生かけて介護要員?
いまは、息を潜めて
おねがいだから「いい子でいて」
チャンスは必ず来るから
兄に配慮が必要なのは、わたしのせいじゃない
兄が暴れるのは私のせいじゃない
わかっている、わかっているから
ぐちゃぐちゃにされた部屋にぼうぜんとしたあの日
いまはもはや兄の部屋の一部
これってさすがに「大切にされていない」よね?
もうおしまいにしていいよね?
しらないしらないしらないしらない