第5話:砂漠の試練と三人の共闘
霧の廃墟を越えたカイたちは、灼熱の砂漠地帯にたどり着いた。広大な荒野は、容赦ない日差しと、足元を焼くような熱を三人に与えていた。
カイ(汗を拭きながら):
「はあ……砂漠ってこんなに暑いのかよ。俺の焔紋が暴走してる気がする……。」
リナ(冷たい目で):
「暴走するほどの力があるなら、その汗で火を消してみたら?」
カイ:
「おい、それ笑って言ってるか?いや、マジな顔するなよ!」
シン(淡々と):
「無駄口を叩くな。水を見つけなければ全員終わる。」
カイ:
「いやいや、まず心を潤わせる話をしようぜ!シンもリナも冷たすぎる!」
リナ:
「その分、私が氷紋で冷やしてあげるわよ。」
リナが冷気を放ち、周囲の空気が一瞬冷たくなる。
カイ(驚きながら):
「おお、涼しい!……って、俺に直撃させるなよ!寒い!」
リナは無表情のまま肩をすくめた。
岩陰に腰を下ろして休んでいると、遠くから白いローブをまとった男が歩いてきた。彼は不思議な装置を手にしており、軽い足取りで近づいてきた。
男:
「やあ、旅人の皆さん。こんな砂漠で何をしているんです?」
カイ:
「そっちこそ!こんなところで迷子か?」
男(笑顔で):
「いえいえ、私は研究者です。この砂漠には興味深い現象が多くてね。」
リナ(警戒しながら):
「それで、何を研究してるの?」
男は装置を見せながら説明を始めた。
男:
「ここは“渇きの地”。紋章の力を持つ者が、その力を失っていく不思議な場所なんです。」
カイ(焦った顔で):
「ちょっ、それマジかよ!?俺の焔がショボくなったら、ただの暑がりなだけじゃん!」
リナ:
「それは元からでしょ。」
カイ(ショックを受けながら):
「ひどいな、お前!俺をもう少し励ましてくれよ!」
先へ進むと、三人の紋章が異常な輝きを放ち始めた。それぞれの力が制御を失い、周囲の環境が異常に変化する。
カイ(焔紋から熱が漏れ出して):
「熱い!俺の焔が勝手に暴れてる……!」
リナ(冷気を抑えながら):
「私の氷紋も……止められない……!全身が凍りそう……。」
シン(雷槍を見つめながら):
「雷が収まらない。このままでは共倒れになる。」
カイは苦しみながらも、無理に笑顔を作って言う。
カイ:
「これ、笑い事じゃないけど……せっかくだから、火と氷と雷でキャンプファイヤーでもする?」
リナ(呆れ顔で):
「バカね。そんなことしてる場合じゃない。」
シン(短く):
「つまらない冗談だ。」
カイ(がっくりしながら):
「二人ともツッコミくらい入れてくれよ……。」
異常な状態の中、三人がたどり着いた場所には夜影団の兵士たちが待ち構えていた。彼らは紋章の力を吸収する装置を携え、三人に襲いかかる。
兵士A:
「紋章使いども、ここで力尽きるがいい!」
カイ:
「ここまで来て引き返すわけないだろ!俺たちの力を見せてやる!」
しかし、三人の力は装置によって吸収され、まともに攻撃が通らない。リナは冷静に装置を見極め、攻撃の指示を出す。
リナ:
「装置を破壊するしかない。シン、あんたが先陣を切って。」
シン:
「了解した。敵の陣形を崩す。」
シンが雷槍で兵士たちを一掃し、リナが冷気で装置を一時的に凍結する。その隙にカイが全力で焔紋を解放し、装置を破壊した。
カイ:
「焔撃・烈火拳!」
装置が粉砕され、三人の力が安定を取り戻す。
戦いが終わり、三人は砂漠の夜空の下で一息つく。満天の星空が広がり、静寂が訪れる。
カイ(寝転びながら):
「やっと終わったな……夜影団って本当にタフだよな。」
リナ:
「まだ終わってないわ。奴らの計画はここからが本番よ。」
シン(星空を見上げながら):
「次はさらに厳しい戦いになるだろう。それでも進むしかない。」
カイは二人を見て小さく笑った。
カイ:
「ま、俺たちなら大丈夫さ。なんてったって、俺たち三人揃えば無敵だからな!」
リナ(冷静に):
「それは自信過剰ね。でも……少しだけ信じてもいいかも。」




