第4話:霧の支配者
廃墟の奥へ進んだカイたちは、一層濃くなった霧に包まれる。霧はただの障害ではなく、彼らの意識を侵食するような重圧感を持っていた。
カイ(険しい表情で):
「さっきよりさらに重いな……息苦しいくらいだ。」
リナ(周囲を警戒しながら):
「霧そのものに紋章の力が宿ってるわ。普通の障害物じゃない。」
シン(槍を握りしめて):
「奴らがこの霧を操っている。霧を断てば、先に進めるはずだ。」
三人は霧を払いながら進むが、突然、不気味な笑い声が周囲に響き渡る。
声:
「紋章使いども……よくここまで来たな。だが、ここが終点だ。」
霧の中から現れたのは、夜影団の幹部・ラウガ。彼は異形の装置を背負い、霧を自在に操っていた。
ラウガ(冷笑しながら):
「この霧は、紋章の力そのものから生まれている。お前たちの力を吸収し、さらに強くなる!」
カイは焔の拳を構えて叫ぶ。
カイ:
「そんなもんに負けるかよ!お前を倒して霧を晴らしてやる!」
リナ(冷静に分析しながら):
「慎重に動きなさい。彼が霧を操ってるなら、無計画に攻撃すれば逆に利用されるわ。」
シン(短く言い放つ):
「霧の動きを見極めろ。攻撃の隙を探す。」
ラウガは笑みを浮かべながら、手を振るだけで霧を刃のように変え、三人を襲う。
ラウガ:
「お前たちの力では、この霧に勝つことはできない!」
ラウガの操る霧は攻撃と防御の両方に使われ、三人は追い詰められていく。カイは焔で霧を燃やそうとするが、次々に新しい霧が生まれる。
カイ:
「くそっ……焼き払ってもキリがない!」
リナは冷気を使って霧を凍らせようとするが、霧はそれを溶かして形を変えてしまう。
リナ(険しい表情で):
「氷でも止められない……!これはただの霧じゃないわ。」
シンは槍を放つが、霧が雷を吸収し、逆に跳ね返してくる。
シン(冷静に):
「無駄に力を使うな。この霧には何か仕掛けがある。」
三人が苦戦する中、ラウガは霧をさらに濃くし、三人を分断する。
ラウガ(嘲笑しながら):
「愚かな紋章使いども。お前たちの力は、私が支配するための糧となる!」
霧に閉ざされたカイは、一人でラウガの攻撃を受ける羽目になる。焔紋の力を使いながらも、防戦一方となるカイ。
カイ(心の中で):
「こんな霧、どうやったら晴らせるんだ……!くそ、俺たちの力じゃ届かないのか?」
その時、リナとシンの声が霧の中から届く。
リナ(叫びながら):
「カイ!この霧はラウガの装置を中心にして動いてる!装置を破壊すれば止められる!」
シン(短く):
「奴の動きを止める。連携するぞ。」
カイはリナとシンの指示を受け、冷静に状況を見極める。三人はそれぞれの力を合わせ、ラウガの装置を狙う計画を立てた。
1.リナが冷気で霧を一時的に固定し、動きを封じる。
2.シンが雷槍で装置の動力部を攻撃し、霧の制御を乱す。
3.カイが焔の拳で装置を破壊する。
リナ:
「行くわよ。私が先陣を切る!」
リナが冷気を放ち、霧を一瞬凍らせて道を作る。その隙にシンが雷槍を放ち、装置の外殻を破壊する。
シン:
「カイ、仕留めろ!」
カイ:
「焔撃・烈火砲!」
焔の拳を放つカイの攻撃が装置に直撃し、ラウガは霧とともに吹き飛ばされる。
霧が晴れ、廃墟全体が明るくなった。ラウガは地面に倒れ込み、かすれた声で呟く。
ラウガ:
「……お前たちの……紋章の力……これほどまでとは……。」
ラウガの装置が完全に停止し、廃墟に静けさが戻る。カイは拳を握りしめながら呟いた。
カイ:
「俺たちの力が……届いたんだな。」
リナは冷たい表情を保ちながらも、小さく頷いた。
リナ:
「次に進むわよ。まだ夜影団の計画は終わってない。」
シンも槍を収め、前を見据える。
シン:
「次の敵はさらに強力だろう。気を引き締めろ。」
三人は霧が晴れた廃墟を後にし、新たな目的地へと進んだ。




