第3話:共鳴する刻印
カイたちは、夜影団の拠点であるとされる古びた廃墟にたどり着いた。濃い霧が漂い、陽光を遮る廃墟は不気味な静けさに包まれている。
カイ(周囲を見渡しながら):
「なんだか嫌な雰囲気だな……霧が濃すぎるし、視界が悪い。」
リナ(冷静に分析しながら):
「これは自然の霧じゃない。廃墟全体が何らかの力で覆われてる。気を抜かないで。」
シン(槍を構えて短く):
「敵の気配を感じる。罠だろう。」
三人は警戒しながら進む。霧の中、どこからか不気味な声が響き渡った。
不気味な声:
「紋章を持つ者よ……ここはお前たちが踏み入る場所ではない……。」
進むにつれ、三人の体に刻まれた紋章が微かに輝き始める。それぞれの刻印が発する光は、三色に分かれていた。
カイ(腕を押さえながら):
「なんだこれ……焔紋が勝手に反応してる?」
リナ(自分の掌を見る):
「私の氷紋も……この廃墟、紋章の力を増幅しているのかもしれない。」
シン(鋭い表情で):
「力を利用される前に、原因を突き止める必要がある。」
霧の奥から突如として現れたのは、夜影団の尖兵たちだった。彼らは奇妙な装置を体に取り付けており、紋章の力を吸収して強化されているようだった。
尖兵A(低い声で):
「紋章使い……お前たちの力をもらうぞ!」
尖兵たちは紋章装置を駆使し、異常な力で三人に襲いかかる。カイは焔の拳で応戦し、リナは冷気の刃で敵の動きを止めるが、敵の耐久力は通常の尖兵とは桁違いだった。
カイ:
「なんだこいつら……今までの奴らと全然違うぞ!」
リナ(冷静に):
「紋章の力を装置で無理やり引き出してる。放っておけば、私たちの力も奪われる。」
シン(雷槍を構えながら):
「動きを止めるのが先決だ。一点集中で攻撃しろ。」
三人は敵の一体に集中攻撃を仕掛けるが、紋章装置から放たれる力の壁に阻まれ、攻撃が通らない。
カイ:
「くそっ……どうやって突破するんだ!」
戦いの中で、リナが周囲の霧の動きに気づく。
リナ:
「この霧、紋章に反応してる……もしかして、三人の力を合わせれば突破できるかもしれない。」
カイ(驚きながら):
「合わせる?どうやって?」
リナ:
「私の冷気で敵を固定し、シンの雷で装置をショートさせる。その間にカイが全力で攻撃するのよ。」
シンは短く頷き、冷静に言葉を放つ。
シン:
「それでいける。時間を稼げ。」
リナが冷気を放ち、敵の足元を凍らせて動きを封じると、シンが雷槍で装置を狙い撃ち、火花を散らす。
リナ(叫びながら):
「今よ、カイ!」
カイ:
「焔撃・烈火拳!」
焔の力を全開にしたカイの一撃が、装置を粉砕し、敵を吹き飛ばす。共鳴した三人の力が、霧の一部を晴らした。
尖兵たちを倒し、霧がわずかに薄まる中、三人は廃墟の奥に進む。カイは腕の焔紋を見つめながら呟いた。
カイ:
「三人の力が合わさったから、突破できたんだな……俺たち、思ったよりもいいチームなのかもな。」
リナ(少し冷たい口調で):
「まだ始まったばかりよ。油断しないで。」
シン(静かに):
「これが終わりではない。霧の中心には、もっと厄介なものが待っている。」
三人の絆が少しずつ深まりつつも、新たな試練への不安を抱えながら、彼らは霧の奥へと進んでいった。




